日本演劇学会

日本演劇学会

日本演劇学会は、1948年に創立された、演劇および関連分野の研究を目的とする学術団体です。日本における演劇研究の発展に大きく貢献しており、現存する演劇関連の学会としては最古の歴史を誇ります。

概要

学会事務局は、早稲田大学坪内逍遙博士記念演劇博物館などを経て、現在は明治大学文学部演劇研究室に設置されています。会員数は約600名（2020年6月時点）。

かつては国際演劇学会の機関会員でしたが、現在は会員が直接参加する形態に移行しています。

事業内容

日本演劇学会は、以下の事業を主な活動としています。

会報・紀要の発行: 年2回、研究成果や学会の情報を掲載した『日本演劇学会紀要「演劇学論集」』を刊行しています。
大会・研究集会の開催: 年1回の大会（6月頃）と研究集会（11月頃）を開催し、研究発表や意見交換の場を提供しています。
研究会: 随時、テーマを絞った研究会を開催し、会員の研究活動を支援しています。
展覧会等の開催・助成: 演劇に関する展覧会等の開催や、会員による展覧会への助成を行っています。
会員の共同研究への助成: 分科会活動など、会員が行う共同研究を支援しています。
河竹賞の選考: 優れた演劇研究業績に対し、河竹賞を授与しています。
日本国内外の学会との交流・提携: 海外の学会との連携を深め、国際的な研究交流を促進しています。

分科会活動

学会には、以下の4つの分科会があり、それぞれ活発な研究活動を行っています。

日本近代演劇史研究会: 日本近代演劇に関する研究発表や論文集の発行を行っています。
近現代演劇研究会: 近現代演劇に関する研究会や機関誌『近現代演劇研究』の刊行を通じて、関西地区の演劇研究者の交流拠点となっています。
演劇と教育研究会: 演劇教育に関する研究を行い、独自のホームページと機関誌『演劇教育研究』を通じて情報発信を行っています。
西洋比較演劇研究会: 西洋演劇に関する研究を行い、機関誌『西洋比較演劇研究』を刊行しています。

機関誌

日本演劇学会紀要「演劇学論集」

歴代会長

河竹繁俊 (1948年～1967年)
守随憲治 (1967年～1984年)
遠藤慎吾 (1984年～1988年)
倉橋健 (1988年～1990年)
河竹登志夫 (1990年～1996年)
毛利三彌 (1996年～2006年)
天野文雄 (2006年～2014年)
永田靖 (2014年～2022年)
小菅隼人 (2022年～現在)

関連項目

演劇
河竹賞

外部リンク

日本演劇学会
日本演劇学会河竹賞
演劇と教育研究会

もう一度検索