日本産業パートナーズ

日本産業パートナーズ株式会社について

日本産業パートナーズ株式会社（Japan Industrial Partners, Inc.、略称JIP）は、日本国内におけるプライベート・エクイティ・ファンドの運営会社として知られています。この企業は、事業再編に伴う資本や経営支援を通じて、企業の成長を助けることを目的としています。

概要

JIPは2002年に設立され、当初はみずほフィナンシャルグループの一員として、みずほ証券、NTTデータ、ベイン・アンド・カンパニー・ジャパンの出資を受けていました。しかし、2014年に株式売却を経て独立した運営を開始し、現在に至ります。この独立により、同社はより柔軟に投資機会を追求し、様々な業種に投資することが可能となりました。

主な出資案件

日本産業パートナーズは数多くの重要な企業に出資しています。以下はその中でも特に注目すべき案件です：

1. KHネオケム: JIPは2011年に協和発酵ケミカルから石油化学事業を買収しました。
2. すかいらーく: 同じく2011年には、ベインキャピタルと共にすかいらーくに出資しました。
3. アイ・ティー・エックス: 2012年にオリンパスから元日商岩井グループのIT事業を譲受し、2015年にはノジマに売却しました。
4. NECビッグローブ: 2014年には日本電気（NEC）のインターネットプロバイダー企業を全株式取得し、後にKDDIに売却しました。
5. VAIO: 2014年、ソニーのパソコン事業を譲受け、新たにVAIO株式会社を設立しました。
6. OMデジタルソリューションズ: 2021年にオリンパスから映像事業を取得しました。
7. アラクサラネットワークス: 日立とNECに関与するネットワーク機器企業で、2021年には特別目的会社を通じてFortinetに全ての株式を譲渡しました。
8. 東芝: 2023年には同社へのTOBを発表しました。

沿革

日本産業パートナーズは、過去に多くの運用ファンドを設立しています。その一部を以下に示します：

• - 2002年: 日本産業第一号投資事業有限責任組合を設立。
• - 2005年: 日本産業第二号投資事業有限責任組合を設立。
• - 2008年: 日本産業第三号投資事業有限責任組合を設立。
• - 2013年: 日本産業第四号投資事業有限責任組合を設立。
• - 2018年: 日本産業第五号投資事業有限責任組合を設立。

日本産業パートナーズは、今後も日本企業の成長を支援するための活動を継続していくことでしょう。幅広い分野への投資を通じて、企業の再生や成長に寄与する存在として、注目に値する企業です。

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