日本盆栽協会

一般社団法人日本盆栽協会は、盆栽愛好家が集まり、盆栽の芸術向上と普及を目的として活動している団体です。その起源は、1934年から始まった日本最古の盆栽展である「国風盆栽展」を開催していた国風盆栽会に遡ります。1965年、国風盆栽会を母体として、盆栽愛好家と業界関係者が協力し、任意団体として設立されました。

概要

所在地：〒110-0008 東京都台東区池之端2-8-1
会員数：約4000人
理事長：青䕃 文雄

日本盆栽協会は、毎年2月に東京都美術館で国風盆栽展を開催しています。また、各支部では、愛好家同士の親睦を深めるための盆栽展や講習会なども開催しています。さらに、貴重な盆栽の登録制度や、盆栽の知識・技術を普及させるための公認講師制度も実施しています。

出版物としては、『国風盆栽展（写真集）』、月刊誌『盆栽春秋』、入門書『盆栽を楽しもう』などを発行し、盆栽に関する情報を広く提供しています。

沿革

1964年9月1日、盆栽協会は盆栽芸術の向上と普及発展をはかり、かつ、国民の情操を高め、併せて文化の発展に寄与することを目的として、国風盆栽会を母体として盆栽愛好家と業界人とが相たずさえて盆栽趣味家の任意団体として設立されました。同年には、東京オリンピックに協賛し、日比谷公園内で日本盆栽水石展を開催。海外からの訪問者に日本の盆栽文化を紹介し、国内においても盆栽への理解を深める契機となりました。この成功を受け、協会は社団法人としての使命を推進するため、1965年2月11日、文部省の許可を得て社団法人日本盆栽協会として新たなスタートを切りました。初代会長には、元内閣総理大臣である吉田茂が就任しました。2012年4月には、一般社団法人として認可されています。

主な事業

日本万国博覧会 盆栽水石展の開催（1970年3月～9月 大阪千里）：現在も万博記念公園日本庭園として保存公開されています。
国際花と緑の博覧会への盆栽出展（1990年4月～9月 大阪府鶴見緑地）
アメリカ建国200年記念事業として盆栽を寄贈。1975年3月20日、当時の会長である岸信介から駐日大使へ目録が贈呈され、53点の盆栽がアメリカへ送られました。これらの盆栽は、ワシントンD.C.にあるアメリカ国立樹木園で常時展示されています。
世界盆栽大会の開催と世界盆栽友好連盟の設立（1989年4月6日～9日）
国営昭和記念公園「盆栽苑」（東京都立川市）の開園協力（2004年）
2017年4月には、史上最大規模の盆栽イベント「第8回 世界盆栽大会 in さいたま」を開催しました。（主催:第8回世界盆栽大会inさいたま実行委員会）

歴代会長

初代：吉田茂（1965年2月～1967年10月）
二代：岸信介（1968年5月～1987年8月）
三代：福田赳夫（1988年5月～1995年7月）
四代：原文兵衛（1996年11月～1999年9月）
五代：藤尾正行（2000年5月～2005年11月）
六代：宮澤喜一（2005年11月～2007年6月）
七代：河野洋平（2007年10月〜2017年6月）
八代：下村博文（2018年6月～現在）

外部リンク

日本盆栽協会

もう一度検索