日本臨床心理士会

一般社団法人日本臨床心理士会

一般社団法人日本臨床心理士会（略称：臨士会、心理士会）は、東京都文京区本郷に事務局を置き、1989年に設立された日本の臨床心理士の職能団体です。この団体は、臨床心理士有資格者の相互連携を重視しその資質と技能の向上を目指し、国民の心の健康に寄与することを目的としています。

概要

日本臨床心理士会は、臨床心理士がそれぞれの専門性を持ちながら連携することを促進し、心の健康を支えるさまざまな活動を行っています。その中には、国民が臨床心理士をより利用しやすくするための「臨床心理センター」の設立や、都道府県ごとの臨床心理士相談機関を検索できるウェブサイトの運営が含まれています。

特に、教育機関や企業においてのメンタルヘルス対策として、臨床心理士との契約を希望する際には、団体が窓口となり、各都道府県臨床心理士会と連携して適切な臨床心理士を推薦したり、求人情報を周知する役割を果たしています。さらに、突発的な災害や事故、事件に際しては、地域の臨床心理士が被害者の心のケアを行うために派遣されることもあります。これにより、被災者や事件の関係者に対する支援体制が整えられています。

沿革

1989年の設立以来、日本臨床心理士会はさまざまな事業を行ってきました。1992年には年次全国大会の開催を開始し、1994年には全国都道府県臨床心理士会が設立されました。阪神・淡路大震災などへの支援活動も行われ、2000年には心の健康電話相談事業が始まりました。

2008年には臨床心理センターを設立し、翌年には最高裁判所の裁判員メンタルヘルスサポートにも参画しています。2011年の東日本大震災後には、心理支援センターを設立し、国民へのさらなる支援体制を強化しました。

活動内容

日本臨床心理士会は、国民の心の健康をサポートするために、以下のような活動を行っています：

• - 臨床心理士の資質と技能を高めるためのさまざまな研修や活動
• - 機関誌や会報の発行
• - 全国大会の開催
• - 各種情報の提供や支援制度の整備
• - 賠償責任保険や総合補償制度の提供

入会資格と役員

入会資格は臨床心理士有資格者に限られていますが、入会登録は任意となっています。団体には、歴代の会長や役員が存在し、その情報も随時更新されています。

まとめ

日本臨床心理士会は、臨床心理士を通じて国民の心の健康を支える重要な役割を担っています。災害時や心理的な支援が必要な瞬間に、専門知識を持つ臨床心理士が適切に対応できるよう、今後も様々な取り組みを続けていくことでしょう。

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