日本自動車輸入組合

日本自動車輸入組合 (JAIA) の概要

日本自動車輸入組合（JAIA、Japan Automobile Importers Association）は、日本の自動車輸入業界を代表する業界団体です。特別法に基づく法人格を持つ輸入組合であり、外国自動車メーカーとの正規輸入契約を行うインポーター（正規代理店）を中心に構成されています。

JAIAの前身は、1952年に設立された「輸入自動車協会」です。その後、一時的に複数の団体に分裂しましたが、1962年に再統合され「自動車輸入協会」となりました。1965年の自動車輸入自由化を機に、輸出入取引法に基づく非営利法人として改組され、現在のJAIAが誕生しました。

JAIAの主な活動は、日本の輸入車市場の健全な発展を促進することにあります。具体的には、以下の事業を展開しています。

統計データの作成と公開: 輸入車市場の動向を把握するための統計データを作成し、公表することで、業界全体の透明性を高めています。
共同展示事業: 輸入車メーカー各社の製品を一同に集めた展示会などを開催し、消費者に最新の輸入車に触れる機会を提供しています。
技術情報の提供: 輸入車に関する技術情報を会員企業に提供することで、整備技術の向上や安全性の確保に貢献しています。

設立当初は、日本の自動車メーカーとの関係も複雑で、「東京オートショー」（外車ショー）の開催においても、当初は分離開催を余儀なくされました。また、税関業務の代行なども行っていました。

JAIAの理事長は、長らく大手輸入車のディーラー代表が務めてきましたが、近年は外国メーカーの日本法人代表が務めることが多くなっています。例えば、2024年8月時点ではメルセデス・ベンツ日本合同会社代表取締役社長兼CEOが理事長を務めています。

JAIAは、毎年2月頃に神奈川県大磯町の大磯プリンスホテルで、報道関係者向けの合同試乗会を開催しています。これは、各インポーターの新型車などを報道陣に試乗してもらう機会を提供するもので、業界の活性化に大きく貢献しています。

JAIAと似た名称の団体として「外国自動車輸入協同組合（FAIA）」がありますが、こちらは並行輸入業者を会員とする団体であり、JAIAとは全く別の組織です。JAIAは正規輸入車を取り扱うインポーターを会員とする組織である点を明確に区別する必要があります。

JAIAは、日本の自動車輸入業界の発展に大きく貢献してきた団体です。今後も、輸入車市場の健全な発展に向けて、様々な活動を行っていくことが期待されています。

関連団体

JAIA以外にも、日本の自動車業界には様々な団体が存在します。例えば、以下のような団体が挙げられます。

一般社団法人 日本自動車販売協会連合会
一般社団法人 全国軽自動車協会連合会
一般社団法人 日本中古自動車販売協会連合会
一般社団法人 日本自動車リース協会連合会
一般社団法人 全国レンタカー協会
一般財団法人 全日本交通安全協会
一般社団法人 日本二輪車普及安全協会
* 外国自動車輸入協同組合（並行輸入業者団体）

これらの団体は、それぞれ異なる役割を担っていますが、日本の自動車産業全体の発展に貢献しています。JAIAもこれらの団体と連携しながら、日本の自動車業界全体の発展に寄与しています。

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