日本製鉄鹿島火力発電所

日本製鉄鹿島火力発電所

日本製鉄鹿島火力発電所は、茨城県鹿嶋市に位置し、日本製鉄の東日本製鉄所鹿島地区に属する火力発電所です。この発電所は2007年に「住友金属鹿島火力発電所」として運用を開始し、その後、日本製鉄が電力卸供給事業（IPP事業）として、東京電力に電力を供給しています。

歴史

発電所の設立当初、2007年に運転を開始した1号機は、定格出力が50.7万kWの石炭を用いた発電設備でした。高い発電効率を求めた結果、超臨界圧技術が採用されています。そして、発電所の拡大を目指して2012年度には2号機の増設が計画されました。

2号機に関しては、東京電力が実施した電力卸供給入札において、新日鐵住金と電源開発が共同で受注し、発電事業を行うための共同出資会社「鹿島パワー」が設立されました。2016年から建設が始まり、2020年7月1日に運転を開始しました。この2号機は、定格出力64.5万kWで、石炭を燃料とし、超々臨界圧技術を採用しています。

発電設備

発電所全体の敷地面積は約139,000m2です。1号機と2号機を有しており、それぞれの設備は異なる蒸気条件と出力があります。1号機は2007年に営業運転を開始し、2号機はその後、2020年に始動しました。特に2号機の採用した超々臨界圧技術は、より効率的で環境に配慮した発電方式として注目されています。

地震による影響

発電所は2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響を受け、一時運転を停止しました。しかし、その後、製鉄所の復旧作業と並行して運転を再開し、3月25日には100%稼動を達成しました。この迅速な復旧は、発電所の重要性を再確認させる出来事となりました。

アクセス

日本製鉄鹿島火力発電所へのアクセスは、主にバスを利用する形となります。東京駅からは「かしま号」を利用し、「鹿島製鉄所」下車でアクセス可能です。また、羽田空港からも鹿島神宮駅行きのバスが出ており、「鹿島製鉄所」で下車することができます。これにより、都市部からの交通の便が良好です。

まとめ

日本製鉄鹿島火力発電所は、現代の高効率な発電技術を用いて、地域のエネルギー供給に貢献している重要な施設です。今後も持続可能なエネルギーの実現を目指し、さらなる進化が期待されます。

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