日本語大辞典

日本語大辞典（講談社カラー版日本語大辞典）

講談社によって1989年に初版が発行された『日本語大辞典』は、国語辞典と百科事典の特性を併せ持つ包括的かつ詳細な辞典です。初版はB5判で2302ページに及び、多くの語彙と豊富な図版を収載しています。1995年に発行された第二版はさらに充実し、2638ページに20万語を収録し、12万語には英訳も付いています。

辞典の目的と背景

辞典の序文には、国際化が進展する中での日本語の現状についての考察と、情報処理の効率も考慮した情報の整理が目的であることが記されています。また、日本語の歴史的な背景をふまえ、将来的な展望を視野に入れた素材を提供することに意義があるとされています。このように、日本語を学ぶための有力なリソースとして、学びや研究に対する貢献が期待されています。

特徴と収録内容

本辞典は、日本語の語彙に加えて、様々な分野の情報を網羅しています。特に注目すべき点は、全ページがフルカラーで作成されていることです。これは辞典の中で初めての試みであり、視覚的にも楽しめる内容となっています。

初版では、現代語を中心に約17万5千語が収録されており、そのうち約10万語には英訳が付いています。第二版では、さらなるアップデートにより語彙数が増え、全体で20万語を超える内容となりました。

この辞典には、以下のような14の機能が備わっています：

• - 日本語と百科事典の統合
• - カラーによる大図解
• - 12万語に英訳が付いた辞典
• - 漢字に関する辞典
• - ワープロ区点コードについての情報
• - 基本的な古語の学習用辞典
• - 日本・世界の人名についての辞典
• - 日本・世界の地名の情報
• - 動植物に関する辞典
• - カタカナや外来語に関する辞典
• - 故事成語とことわざの辞典
• - 色名（色見本付き）の情報
• - アルファベット略語の解説
• - 実用的な書き言葉や話し言葉に関する辞典

監修の権威

この辞典は、各学界の権威が監修に名を連ねており、その内容に信頼性を与えています。具体的には、国立民族学博物館長の梅棹忠夫、前上智大学教授の金田一春彦、京都大学名誉教授の阪倉篤義、聖路加国際大学名誉理事長の日野原重明など、各分野の専門家が名を介することで、辞典の質が保障されています。

日本語を学ぶ上で有益な資源となるこの辞典は、その豊富な情報とビジュアルによって、学生や研究者はもちろん、一般読者にとっても手放せない一冊です。

もう一度検索