日本郷土玩具博物館

日本郷土玩具博物館について

日本郷土玩具博物館は、以前広島県福山市の松永町に存在していた、郷土玩具をテーマとした博物館です。この博物館は、JR西日本の松永駅から徒歩で約5分の距離にありました。また、同じ敷地内には日本はきもの博物館も併設されていました。運営は財団法人遺芳文化財団が行い、1994年に開館しましたが、2013年11月24日に閉館しました。

博物館の概要

開館当初から、日本や世界中の郷土玩具を集め始めました。その数は約50,000点に達し、常時15,000点が展示されていました。展示されている玩具には、無病息災や厄除けの願いが込められたものが多く見られ、特に「青い目の人形」や、アメリカの先住民ホピ族の伝承に基づく「カチナ人形」、干支に関連した玩具や天神人形など、多様なバリエーションが展示されていました。

さらに、来館者が実際に玩具で遊ぶことのできるふれあい体験室や、大正時代の洋館を利用したコーヒーハウスも併設されており、多くの人々に愛される場所でした。

閉館の経緯

しかし、入館者の減少や収益悪化が続いたことで、博物館は2013年に閉館を余儀なくされました。併設されていた日本はきもの博物館も同時に閉館となりました。その後、2015年3月末、福山市は運営していた財団法人から博物館の運営権を引き継ぎ、同年7月4日には新たに福山市松永はきもの資料館（あしあとスクエア）が開業されました。この新しい施設では、はきものの資料が中心に展示されています。

設備と見学情報

日本郷土玩具博物館の所在地は、広島県福山市松永町四丁目16番27号でした。博物館の開館時間は午前9時から午後5時までであり、休館日は年末年始の12月28日から1月1日まででした。また、入館料金は、一般1,000円、大学・専門学校生800円、中高生600円、幼児・小学生400円という設定でした。

交通アクセス

交通手段としては、JR西日本松永駅から徒歩で約5分の距離でアクセスが可能でした。また、山陽自動車道福山西インターチェンジからは、車で約10分の位置にあったため、多くのアクセスがありました。

このように、日本郷土玩具博物館は地域の文化を体験できる貴重な場所でしたが、しばらくの間、訪れることができなくなってしまいました。今でも、その思い出を語り継ぐ人々が多く、郷土玩具への関心は次世代へと受け継がれています。

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