日本鉄道模型の会

特定非営利活動法人日本鉄道模型の会は、日本の鉄道模型愛好家のための団体として知られています。鉄道模型を通じた交流の促進、そしてこの趣味の普及発展に大きく貢献しています。

設立以前、16番ゲージの真鍮製模型を扱う業界団体や、Nゲージを中心とした愛好家団体は存在していましたが、全国規模で様々なスケールやゲージを扱う愛好家を包括する団体はありませんでした。この状況を背景に、関水金属株式会社やいくつかの愛好家団体が中心となり、日本鉄道模型の会が設立されました。

設立当初より、会員間の交流を深める様々な活動を行ってきましたが、特に注目を集めたのは毎年開催された『国際鉄道模型コンベンション』です。2000年に新宿NSビルで第1回が開催され、翌年から東京ビッグサイトを主な会場として、2014年まで続きました。このイベントは、国内外の鉄道模型愛好家にとって重要な交流の場となり、多くの来場者を集めました。中には、大阪で開催された回もありました。

コンベンションでは、鉄道模型の展示や販売だけでなく、ワークショップや講演会なども行われ、幅広い世代の愛好家が楽しめる内容となっていました。また、若年層の育成を目的とした『全国高校生鉄道模型コンテスト』も、長らくコンベンション内で行われていました。しかし、2011年末にこのコンテストは独立し、現在は別の団体が運営しています。

2014年、長年に渡り開催されてきた国際鉄道模型コンベンションは、収支の悪化を理由に、第15回を最後に井門コーポレーションに開催権が移譲されました。日本鉄道模型の会は、その後援という形で関与を続けることになりました。また、同年、公式略称であったJAM（Japan Association of Model Railroaders）の使用も停止されました。

設立から現在まで、日本鉄道模型の会には、元TBSアナウンサーの吉村光夫氏、古川享氏、そして現在の平井憲太郎氏といった多くの理事長が尽力してきました。事務局も、当初は関水金属本社に置かれていましたが、2012年には東京都豊島区西池袋に移転しています。

日本鉄道模型の会は、長年にわたり日本の鉄道模型文化に貢献してきました。国際鉄道模型コンベンションという大きなイベントの開催は、その活動の大きな柱でした。現在、コンベンションは別の団体が引き継いでいますが、日本鉄道模型の会はこれからも様々な形で鉄道模型の普及と愛好家の交流に貢献していくものと期待されます。 その活動は、日本の鉄道模型文化を支える重要な役割を果たしていると言えるでしょう。 今後の活動にも注目が集まります。

日本鉄道模型の会と比較される団体としては、アメリカの全米鉄道模型協会(NMRA)や、国際的な鉄道模型規格を策定するMOROPなどが挙げられます。これらの団体と同様、日本鉄道模型の会も、日本の鉄道模型愛好家にとって重要な存在であり続けています。

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