日本長距離フェリー協会

日本長距離フェリー協会について

一般社団法人日本長距離フェリー協会（英：Japan Long Course Ferry Service Association、略称：JLCFSA）は、日本の海運会社の中で片道300km以上の長距離フェリーを運航している企業から成る業界団体です。この協会は1973年に設立され、当初は日本旅客船協会の長距離フェリー事業者の18社が集まり、任意団体としてスタートしました。

加盟会社と航路

2024年12月現在、協会には8社が加盟しており、国土交通省による分類では15航路の長距離フェリーが運航されています。これにより、利用者は様々な目的地にアクセスでき、より便利な海上交通が提供されています。

主要な航路の一覧

1. 新日本海フェリー
- 舞鶴 - 小樽航路（1,061km・約20時間）
- 新潟 - 小樽航路（692km・約18時間）
- 敦賀 - 苫小牧東航路（948km・約19時間）
- 敦賀 - 新潟 - 秋田 - 苫小牧東航路（1,074km・約31時間）

2. 太平洋フェリー
- 名古屋 - 仙台 - 苫小牧航路（1,330km・約40時間）

3. 商船三井さんふらわあ
- 大洗 - 苫小牧航路（754km・約19時間）
- 大阪 - 別府航路（425km・約12時間）
- 神戸 - 大分航路（411km・約12時間）
- 大阪 - 志布志航路（583km・約14時間40分）

4. オーシャン東九フェリー
- 東京 - 徳島 - 北九州航路（1,163km・約35時間）

5. 名門大洋フェリー
- 大阪 - 新門司航路（458km・約12時間40分）

6. 阪九フェリー
- 泉大津 - 新門司航路（458km・約12時間30分）
- 神戸 - 新門司航路（454km・約12時間30分）

7. 宮崎カーフェリー
- 神戸 - 宮崎航路（495km・約12時間）

8. 東京九州フェリー
- 横須賀 - 新門司航路（976km・約21時間15分）

歴代加盟会社とその航路

過去には多くの会社がこの協会に加盟していました。例えば、川崎近海汽船や関西汽船、九州急行フェリー、ブルーハイウェイラインなどがありました。これらの企業は、さまざまな長距離航路を持ち、逓信された海運業界の発展に寄与してきました。

Japan Ferry Pass 21

特に注目されるのは、Japan Ferry Pass 21という訪日外国人旅行者向けの企画旅行券です。このパスは、協会加盟企業のフェリーを利用できるもので、2017年10月から試験販売が行われ、2018年1月9日から本格的に販売が開始されました。

• - 料金: 21,000円（現金支払専用）
• - 有効期間: 21日間（ゴールデンウィーク・お盆・年末年始は使用不可）
• - 利用可能回数: 2等寝台6回（差額運賃を支払うことで上等船室も利用可能）

おわりに

一般社団法人日本長距離フェリー協会は、日本における長距離フェリーを運航する企業を中心に、業界の振興を目的として活動しています。加盟企業による多様な航路が提供されることで、国内外の旅行者に便利な海上交通手段が確保され、今後もさらなる発展が期待されます。

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