ブルーハイウェイライン

株式会社ブルーハイウェイライン

株式会社ブルーハイウェイライン（英：Blue Highway Line Co., Ltd.）は、かつて東京都港区に本社を構えていた海運企業です。1960年代後半に東食とキユーピー系列の食品輸送がトラックドライバー不足を対策するための長距離フェリー航路計画を検討し、それが発展していく中で、東京汽船と三井近海汽船との共同出資により1969年に「日本沿海フェリー株式会社」として設立されました。この新会社は当初、苫小牧-東京航路の運営を担い、特に大阪商船三井船舶グループが関わることにより、経営の中枢が形成されました。

その後、1990年代には「さんふらわあ」ブランドで長距離フェリー事業を展開していた日本高速フェリーの航路権を取得し、同年の11月に現在の社名「株式会社ブルーハイウェイライン」に変更しました。その際、社名の「ブルー」は海を、「ハイウェイ」は陸上輸送を意味し、二つの輸送手段を融合させた明るいイメージを持つ企業を目指しました。また、シンボルマークの3本の青い線は、安全性や信頼性を表現しています。

しかし、1990年代後半には景気の低迷や競合の影響により運賃の低下や燃料費の高騰が続き、経営状況が厳しくなっていきました。2000年には大阪-志布志航路が「ブルーハイウェイ西日本」として分社化され、さらに2001年には大洗-苫小牧航路と貨物航路を「商船三井フェリー」に譲渡しました。これにより、ブルーハイウェイラインは解散に向けた方針を固め、その年の10月1日には東京-那智勝浦-高知航路を運航した後、正式に解散を迎えました。

解散後も、同社が運営していた路線の一部は子会社を通じて引き継がれ、また、独自のシンボルマークも継続して利用されました。特に、ブルーハイウェイライン名義の新造船には、青のラインが入った「さんふらわあ」の塗装が施され、後の商船三井フェリーでも同様のデザインが使われることとなります。

2023年には、商船三井フェリーがブルーハイウェイラインの後を継ぎ、「商船三井さんふらわあ」として事業を統合する動きがあり、これによりその歴史が新たな形で継承されることになりました。

沿革

• - 1965年 - 東食と食品輸送がフェリー事業計画を立案
• - 1969年 - 日本沿海フェリー株式会社が設立
• - 1972年 - 東京-苫小牧航路の運航開始
• - 1990年 - 日本高速フェリーから航路権を譲受
• - 2001年 - 会社解散を発表、商船三井フェリーが設立

航路

フェリー航路

1. 大洗港 - 苫小牧港 (1985年3月 - 2001年6月)
所要時間：約20時間、週6便運航
2. 東京港 - 那智勝浦港 - 高知港 (1990年 - 2001年9月)
所要時間：東京-那智勝浦約12時間、隔日運航
3. 大阪南港 - 志布志港 (1990年11月 - 2000年)
所要時間：約14時間運航

貨物航路

• - 東京港 - 苫小牧港

所要時間：約20時間

このように、ブルーハイウェイラインは日本の海運市場において重要な役割を果たしてきた企業であり、現在もその影響は続いています。

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