日本障害者協議会

日本障害者協議会（JD）の概要

日本障害者協議会（JD）は、1980年に100を超える障害者団体や関係者によって設立された日本の代表的な障害者団体です。当初は「国際障害者年日本推進協議会」として発足し、1981年の国際障害者年に向けた活動を行いました。その後、1993年に現在の名称に変更されました。

JDは、国内の障害者団体のナショナルセンターとして、政府機関との交渉や政策提言、社会への啓発活動などを通して、日本の障害者福祉の向上に大きく貢献してきました。また、国際的な障害者団体との連携や情報交換にも積極的に取り組んでいます。

2004年には、国内の多くの障害者団体や関係団体が合同して日本障害フォーラム(JDF)が結成され、JDはその中核を担う組織となりました。国際的な活動はJDFが引き継ぎ、JDは国内での活動に注力しています。

JDの主な活動

JDは、多岐にわたる活動を行っていますが、特に重要な活動としては以下のものが挙げられます。

障害者自立支援法への対応: 2005年に施行された障害者自立支援法は、当初、多くの障害者から反対の声が上がり、訴訟に発展しました。JDは、「障害者自立支援法訴訟の和解の結果交わされた「基本合意」の完全実現をめざす会」の事務局機能を担い、法の改善に向けた活動を行っています。
社会問題への対応: 相模原障害者施設殺傷事件への抗議活動や、障害年金・支援費制度・介護保険制度に関する学習会など、社会問題への対応にも積極的に取り組んでいます。
会員団体との連携: JDは、60以上の会員団体と連携し、情報交換や共同活動を行っています。会員団体は、障害者の団体、難病者の団体、障害者の家族の団体、福祉施設、福祉系の職能団体、福祉系の学会や研究会、障害者スポーツや障害者教育に関する団体など多岐にわたります。

JDの組織

JDは、多くの会員団体から構成される組織です。主な会員団体には、以下のものがあります。（一部抜粋）

きょうされん
筋痛性脳脊髄炎の会
口と足で描く芸術家協会
埼玉県障害者協議会
障害者（児）を守る全大阪連絡協議会
障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会
障害者の生活保障を要求する連絡会議
障害乳幼児の療育に応益負担を持ち込ませない会
全国ＬＤ親の会
全国視覚障害児（者）親の会
全国社会福祉協議会
全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会
全国障害者問題研究会
全国腎臓病協議会
全国精神障害者団体連合会
全国精神障害者地域生活支援協議会
全国知的障害者施設家族会連合会
全国要約筆記問題研究会
全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
* …など多数

JDの運営は、代表、副代表、常務理事、理事、幹事、顧問などから構成される役員会によって行われています。役員は、会員団体から選出され、それぞれの専門知識や経験を生かして活動しています。

JDの設立目的

JDの設立目的は、障害者の権利擁護、社会参加促進、福祉の向上を図ることです。具体的には、政策提言、啓発活動、会員団体への支援などを通して、日本の障害者福祉の向上に貢献することを目指しています。

JDの活動の重要性

JDは、日本の障害者福祉の向上に不可欠な役割を果たしています。政府や国際機関との連携、社会への啓発活動、会員団体への支援などを通して、日本の障害者を取り巻く環境の改善に貢献しています。 今後も、様々な課題に積極的に取り組み、日本の障害者福祉の更なる発展に貢献していくことが期待されています。

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