日本電子材料

日本電子材料株式会社について

日本電子材料株式会社は、1960年に兵庫県尼崎市に設立された半導体メーカーであり、主にプローブカードの開発及び製造を行っています。同社は、国内市場においてプローブカードのトップシェアを誇り、国際的にも第2位のシェアを持っています。これにより、国内外の半導体製造業者から高い評価を得ており、その技術力や製品の品質が信頼されています。

会社の歴史

日本電子材料の歴史は1960年にさかのぼります。設立当初は、ブラウン管用のカソード・ヒーターなどの電子管部品を製造・販売するところからスタートしました。その後、1962年には東京営業所（現：東京営業）を新設し、事業を拡大。1965年には、蛍光文字表示用の電子管の開発に成功し、新たな製品ラインを確立しました。

1970年には米国のRucker & Kolls社と技術提携を行い、IC・LSI検査用部品のプローブカードの製造を開始。1982年には静岡工場を設立し、プローブカードの生産を本格化させるなど、一貫した成長を遂げました。

1990年代には、日本だけでなく世界市場への展開を図り、1993年には大型開口部なしプローブカードを開発。その後も、台湾や米国、香港といった国に支社を設立し、国際的な事業運営を行なっています。2001年には、垂直スプリング接触型のVSシリーズや高密度垂直接触型のVHシリーズといった新しいタイプのプローブカードを開発しました。

製品の革新

日本電子材料株式会社は、顧客のニーズに応えるべく、プローブカードの技術革新に注力しています。特に、特許技術を用いた高性能なプローブカードを次々とリリースしており、これが他社との競争において大きな強みとなっています。特に、プローブ先端クリーニング装置のニードルドレッサーやクリーニングシートの開発は、業界内でも高く評価されています。

事業所と関連会社

同社の主要な事業所には、熊本事業所、三田工場、東京営業があります。熊本事業所は菊池市に位置し、製造機能を担っている一方で、三田工場は最新の製造設備を持つ工場として機能しています。また、海外展開を強化するために、JEM AMERICA CORP.、JEM (HONG KONG) Co.,Ltd.、JEM TAIWAN PROBE CORP.など、各国に関連会社を設立し、グローバルなネットワークを構築しています。

環境への取り組み

日本電子材料株式会社は、ISO 9001、ISO 14001といった国際的な品質管理・環境管理の認証も取得しています。これにより、品質向上と環境保護の両立を図っています。特に、持続可能な開発と環境負荷の低減に向けた取り組みが評価されています。

まとめ

日本電子材料株式会社は、半導体分野において長い歴史を持ち、その間に数々の技術革新を実現してきました。国内外での市場シェアの拡大と製品の多様化を進める中で、同社は今後もさらなる成長を目指し、先進的な技術を追求し続けることでしょう。

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