日本音楽出版社協会

一般社団法人日本音楽出版社協会（MPA）について

一般社団法人日本音楽出版社協会（Music Publishers Association of Japan、略称：MPA）は、日本の音楽出版社の業界団体です。文化庁の所管を受け、2022年10月時点で正会員239社、準会員115社が加盟しています。

音楽出版社の役割

音楽出版社は、作詞家や作曲家が創作した楽曲の著作権を管理し、その利用を促進する重要な役割を担っています。具体的には、楽曲の出版、プロモーション、利用許諾、著作権料の徴収・分配などを行います。音楽出版社は、音楽クリエイターと社会を繋ぐ架け橋としての機能を果たしています。

沿革

MPAは、1973年9月7日に日本音楽出版社協会（NOSK）と全日本音楽出版社連盟（JAMP）が合同し、会員社67社で設立されました。その後、1980年12月19日に文部省（現：文部科学省）によって社団法人として認可されました。1989年には、日本音楽事業者協会、音楽制作者連盟とともに日本音楽団体協議会(音団協)を設立し、1990年には私的録音録画問題対策協議会（録対協）設立にも参画しています。2001年からは、国際音楽著作権見本市（MIDEM）にて国際音楽著作権ビジネス・セミナーを開催、2002年にはコンテンツ海外流通促進機構の設立に参加するなど、国際的な活動も積極的に行っています。2006年7月には「著作権問題を考える創作者団体協議会」に参加し、2010年には一般社団法人に改組し、現在の名称である日本音楽出版社協会に改称しました。2012年9月には、「STOP!違法ダウンロード広報委員会」を日本レコード協会、日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟などの音楽業界団体と共同で設立し、違法ダウンロード撲滅に向けた活動も展開しています。

主な事業

MPAは、音楽著作権の適正な保護と利用促進を目的として、以下のような事業を展開しています。

基本契約書フォーマットの頒布: 音楽著作権に関わる契約トラブルを防止するため、「著作権契約書統一フォーム」「原盤供給契約書」、英文SP契約書など、各種契約書のフォーマットをウェブサイトで提供しています。
国際事業: 国際音楽産業見本市（MIDEM）への出展や、国際音楽著作権ビジネスセミナーの開催などを通じて、日本の音楽市場の国際的な理解を促進しています。
分配事業: 日本レコード協会から、放送二次使用料、複製使用料、レンタルCDショップでの貸与報酬・貸与使用料、私的録音録画補償金といった著作隣接権使用料を一括して受け取り、会員社に分配しています。

役員（2023年11月現在）

会長：稲葉 豊（ユーズミュージック）
副会長：栗田 秀一（レインボーエンタテインメント）
副会長：平野 達郎（渡辺音楽出版）
副会長：見上 チャールズ 一裕（ソニー・ミュージックパブリッシング (日本)）

関連情報

MPA賞: MPAが主催する音楽賞。
* 外部リンク: 一般社団法人日本音楽出版社協会

MPAは、音楽文化の発展に不可欠な著作権を保護し、音楽クリエイターの権利を守るために活動しています。音楽業界の健全な発展を支える重要な役割を果たしています。

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