日本香堂

株式会社日本香堂

株式会社日本香堂（にっぽんこうどう）は、線香やお香の製造販売を主に手がける企業です。1920年に設立者の小仲正規が大阪の線香メーカーに勤務し、1929年には東京に駐在所を開設しました。1942年には「東京孔官堂」として独立し、その後1947年に「毎日香」や「花の花」などのブランドを取り入れました。戦後の復興を経て、1965年には完全独立を果たし、社名を株式会社日本香堂に改めました。この時期、画期的なテレビCMの導入により、青雲というブランドは急速な成長を遂げました。

日本香堂の主力商品には、線香やお香をはじめ、焼香、香木、仏事用ロウソク、アロマキャンドルなどがあり、国内の薫香市場で約50%のシェアを占めるトップ企業です。また、国内外で香道文化を紹介するイベントも開催し、国際的な展開を推進しています。

沿革

日本香堂の起源は1575年にさかのぼり、1930年代には大阪の線香メーカー孔官堂の東京出張所となりました。1942年に東京孔官堂として企業登録し独立を果たします。その後、鬼頭天薫堂から「毎日香」の商標を譲り受けるなどし、1966年にはブランドの認知度向上に向けた広告戦略で成功を収め、青雲を市場に投入しました。

現在の事業展開

2011年に持株会社制に移行してからも、日本香堂は持続的な成長を続けています。薫香製品だけでなく、地域の文化活動にも積極的に参加し、全国の小中学生を対象とした「ふるさとのお盆の思い出絵画コンクール」を主催し、毎年多くの応募を受けています。

CMと広報活動

企業のイメージ向上に向けた広報活動にも力を入れ、歴代のCMには落語家の三遊亭圓楽が起用されました。彼のナレーションは、彼の死後も放送され続け、現在は新たに就任した6代目圓楽がCMの語りを務めています。また、過去には多様な著名人がCMに出演しており、さまざまなプロモーションが実施されています。

日本香堂の社会的役割

同社は、地域社会や国際社会への貢献を念頭に置いた活動にも力を入れ、特に震災後の復興支援においては、温かいメッセージを発信し、被災者を励まし続けています。香道の文化の普及や、供養の大切さを伝える側面でも重要な役割を担っています。

まとめ

株式会社日本香堂は、長い歴史を有し、現在も消費者の生活に寄り添った商品を提供し続けています。社名変更から半世紀以上経過し、多様な商品の展開を通して豊かな香りの文化を育んでいます。

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