青雲

青雲（せいうん）について

青雲は、1965年に株式会社日本香堂によって展開が始まった線香のブランドです。初めは東日本を中心に販売されていましたが、1981年には全国展開がスタートしました。このブランドは、創業以来、品質の高い香料を使用した多様な商品を揃えており、消費者の好みに応え続けています。

沿革

青雲の誕生の背景には、1965年に起こった孔官堂との関係の決裂があります。この時、日本香堂は「毎日香」の人気に影響を受け、孔官堂からの全ブランドの販売権を返還することとなります。その結果、新たなブランド「青雲」が市場に登場したのです。発売当初より、多くの支持を得て、1990年代にはCMソング「青雲のうた」が起用されました。

現在の製品群

代々受け継がれてきた青雲ブランドには、現在多様なラインナップが揃っています。主力製品の中には「青雲バイオレット」や、燃焼時に出る灰が少ない「青雲クリーン」などがあります。他にも「青雲アモーレ」、「青雲ゴールド」、「青雲黒」、さらには「青雲赤」や「青雲紫」、そして「青雲なごみ」といった様々なバリエーションが展開されております。

これらの製品は、香りの違いだけでなく、見た目や販売方法も工夫されており、利用者に多様な選択肢を提供しています。残念ながら、現在は一般の店舗ではあまり目にすることがなく、特定の販売チャネルで入手する形になることがあります。

CMと音楽

1981年に制作された「青雲のうた」は、青雲の象徴とも言える存在です。この楽曲は、最初に作曲した森田公一の歌声でCMが放送され、以後も多くの歌手によりカバーされています。1990年からは尾崎紀世彦が歌い、その後も錦織健や林家たい平などが次々と登用され、CMと共に楽曲も進化してきました。

また、このCMは伝説的なものとなり、他のメディアやフィクションでも引用されることがしばしばあります。例えば、漫画「ちいかわ」のキャラクター「ハチワレ」がこの曲のファンであるという設定が登場したり、アニメの挿入曲としても使用されています。

現在のCM出演者

現在のCMでは、林家たい平が「青雲のうた」を歌い、山田和樹が指揮をする形で、日本フィルハーモニー交響楽団と共演しています。また、窪田等がナレーションを担当し、里アンナやさだまさしもそれぞれの楽曲で登場しています。これにより、青雲はただの香のブランドにとどまらず、文化的なアイコンとしての地位を確立しています。

青雲はその長い歴史の中で、多くの人々に親しまれ、愛され続けてきました。これからも、青雲の魅力は色褪せることなく、さらに多くの人々に伝わっていくことでしょう。

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