日本高速物流

日本高速物流株式会社は、1969年に日本高速道郵便輸送株式会社として設立された、主に長距離の郵便物を輸送する陸運業者でした。2006年には、東北、東京、北陸、東海の各高速道郵便輸送株式会社の4社を子会社化し、事業を拡大しました。

同社は、荷台側面に「高速〒郵便」と記されたトラックを使用し、長距離の郵便輸送を担っていました。その売上高の大部分を郵便関連事業が占めており、日本郵便逓送や関東郵便輸送などとともに、日本郵政グループの物流ファミリー企業として位置づけられていました。

子会社と関連会社

日本高速物流グループの子会社としては、以下の4社がありました。

東北高速道郵便輸送株式会社
東京高速郵便輸送株式会社
北陸高速道郵便輸送株式会社
東海高速郵便輸送株式会社

また、関連会社として、以下の5社がありました。

北海道高速郵便輸送株式会社
近畿高速郵便輸送株式会社
中国高速郵便輸送株式会社
四国高速道郵便輸送株式会社
* 九州高速郵便輸送株式会社

これらの子会社・関連会社とともに、全国的な郵便輸送ネットワークを構築していました。

日本郵政グループとの関係

郵政民営化以前は、法令により出資に制約があったため、日本郵政公社およびその前身組織との資本関係はありませんでした。しかし、実質的には子会社と同様の扱いを受けていました。


民営化に伴い、このような状況を是正するため、2009年1月1日付で日本郵政グループの物流ファミリー企業13社とともに日本郵便逓送に吸収合併されました。さらに同年2月1日付で、郵便事業の子会社である日本郵便輸送株式会社となりました。これにより、日本高速物流株式会社は、その歴史に幕を閉じました。


日本高速物流株式会社は、長年にわたり日本の郵便輸送を支え、その後の日本郵便輸送株式会社の設立に大きな役割を果たしました。その事業と組織は、現在の日本郵便グループの物流を支える基盤となっています。

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