日本IBM野洲事業所

日本IBM野洲事業所

日本IBM野洲事業所は、滋賀県野洲市に位置していた日本アイ・ビー・エム（IBM）の事業所です。1971年に操業を開始し、メインフレームの生産拠点として発展しました。最盛期には、半導体、プロセッサ、プリント基板、液晶パネルなど、コンピュータ製品を一貫して生産できる総合的な拠点でした。

しかし、メインフレームの需要低下に伴い、2005年に京セラへ売却され、2007年に閉鎖されました。現在、跡地には京セラ滋賀野洲工場が立地しています。

概要

所在地

滋賀県野洲市市三宅800番地

歴史

1970年：建設開始
1971年：藤沢工場からメインフレーム生産を移管し操業開始

特徴

最盛期には、コンピュータ関連製品を一貫生産できる拠点であった
メインフレームの需要低下により、京セラに売却、閉鎖された。

主な製品と技術

野洲事業所では、多岐にわたる製品と技術が開発・生産されていました。

半導体

磁気ディスク装置用ロジック素子
PC用ロジック素子
プロジェクション・ディスプレイ用ライトバルブ素子

多層プリント配線基板

PC用
磁気ディスク装置用
外販用
半導体パッケージ用

電子回路部品

磁気ディスク装置用
外販用
ネットワーク端末用
PC用

生産用機器

TFTアレイテスター
LCDプロセス装置
画像処理ボード

システム製品ソリューション

自動オペレーション環境監視装置
コンピューター用電気・機械部品の開発

プロセッサー

System/370
IBM 4341、IBM 4351プロセッサー
IBM 3090プロセッサー
IBM 9021プロセッサー

野洲研究所

1988年、野洲事業所内に野洲研究所（Yasu Technology Application Laboratory）が設立されました。製造部門に付随する研究所という位置づけで、主に以下の研究開発を行っていました。

主要研究対象

半導体技術
実装技術

主な開発製品

PS/55|PS_55向けの漢字フォントROM
ThinkPad向けインテルCPUのチップセット
ThinkPad向けのSLC(Surface Laminar Circuit)と呼ばれるビルドアップ工法による高密度プリント基板

野洲硬式野球部

事業所には硬式野球部も存在していました。

詳細は日本アイ・ビー・エム野洲硬式野球部を参照ください。

沿革

1970年10月：野洲工場建設着工
1971年8月：工場操業開始
1971年12月：製品初出荷
2005年8月：京セラに野洲事業所の施設、不動産を売却
2007年7月：野洲事業所閉鎖

野洲事業所の関連会社

野洲事業所を母体とする関連会社がいくつか存在します。

株式会社アイテス

日本IBM野洲事業所の品質保証部門が母体

ディスプレイ・テクノロジー株式会社（DTI）

東芝と日本IBMの液晶合弁企業。
インターナショナル ディスプレイ テクノロジー（IDTech）、エスティ・モバイルディスプレイを経て、現在は京セラ。

野洲セミコンダクター株式会社（YSC）

日本IBM野洲事業所の半導体製造部門が母体。
セイコーエプソンの子会社を経て現在はオムロンセミコンダクターズ株式会社（OSC）

アクセス

JR東海道線（琵琶湖線）野洲駅北口より徒歩5分

関連項目

日本アイ・ビー・エム野洲硬式野球部
IBM'>日本アイ・ビー・エム
IBM'>IBM
IBM%E5%A4%A7%E5%92%8C%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E6%89%80'>日本IBM大和事業所
IBM%E8%97%A4%E6%B2%A2%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E6%89%80'>日本IBM藤沢事業所

外部リンク

野洲事業所の歩み

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