日東製網

日東製網株式会社について

日東製網株式会社は、東京都港区に本社を構える企業で、漁網や防虫ネットなど多岐にわたる網製品の製造・販売を行っています。しかし、実際の本社機能は創業以来の地である広島県福山市に置かれています。ここでは、その成り立ちや事業内容、沿革などを詳しくご紹介します。

事業内容

企業の主要な事業分野は大きく分けて、漁業関連事業と陸上関連事業の二つに分類されます。

漁業関連事業

漁業に関連する製品には、以下のようなものがあります：

• - 定置網
• - 旋網
• - 曳網
• - 養殖網
• - 海苔網

これらの製品は、日本の漁業活動において欠かせない役割を果たしています。特に、無結節網技術を用いた漁網は、世界的にも評価されています。

陸上関連事業

陸上関連事業としては、以下のような製品を展開しています：

• - 防虫網
• - 防球ネット
• - 獣害防止ネット
• - 土木建築用ネット

これらの製品は、農業や公共事業など多様なシーンで利用されています。特に、防虫網は農作物を害虫から守るために重要な役割を果たしています。

水産物流関連事業

水産物流に関連するわいわいも行っており、完全なサポート体制を構築しています。これにより、顧客のニーズに応えることで、信頼を築いています。

沿革

日東製網株式会社は1910年に設立され、その後様々な変遷を経て現在に至ります。設立から数年後の1925年には、無結節組網機を発明し、世界16か国で合計57件の特許を取得しました。これは、企業としての革新性を示す重要な業績です。

1936年には、漁網の全規格に対応する無結節網の製造に成功し、この技術は以後の製品展開に大きな影響を与えることとなりました。1937年には社名を日本製網株式会社に変更し、その後も名称を何度か変える中で会社の成長を続けました。

1949年には東京証券取引所および大阪証券取引所に上場し、業界内での地位を確立しました。1963年には、東洋組網工業株式会社を吸収合併し、日東製網株式会社に改称しました。この時期、名古屋証券取引所2部への上場も果たしています。

2005年には、マルハ（現マルハニチロ）グループから営業譲渡を受け、海洋資材事業部を継承しました。これにより、さらなる事業拡大が期待されています。

所在地

本社は東京都港区に設定されていますが、実質的な活動拠点として広島県福山市の福山本社および福山工場があります。さらに、富山県高岡市には高岡事業所、北海道北斗市には函館工場が存在します。これらの拠点が各種製品の生産を支えています。

関連項目

日東製網株式会社の製品は、地域のスポーツチームにも使用されています。例えば、サンフレッチェ広島では、ここで製造したゴールネットが用いられており、地域との深いつながりを感じさせます。また、元社長の小林政夫氏は広島テレビ放送の社外取締役としても活動していました。

まとめ

日東製網株式会社は、長い歴史を有する漁網製品のトップメーカーとして、多岐にわたる網製品を提供し続けています。特に、無結節網の技術においては業界のパイオニアと言える存在であり、今後もその革新性を持ち続けることでしょう。

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