日産・セントラ

セントラ（SENTRA）の概要

セントラは、日本の自動車メーカー日産が主に北米市場で販売する小型乗用車です。日本モデルのサニーをベースにしており、1982年から現在までさまざまなモデルが発売されています。ここでは、セントラの歴史や各世代の特徴について詳しく見ていきます。

初代 B11型（1982年 - 1986年）

初代セントラはB11型として1982年に登場しました。前駆方式であるFFを採用し、北米市場では日産のブランド名で販売される初の車両でした。外観はB11サニーとは異なり、大型バンパーやリアサイドマーカーが特徴的です。ヘッドランプは固定角型に変更され、エンジンは直4 1.5Lから1.6L、さらには1983年からはCD17ディーゼルエンジンも選択可能でした。4040セダンやハッチバック、クーペなど、バリエーションも豊富で、1982年には燃費効率の観点で優れた成績を収めています。

2代目 B12型（1986年 - 1993年）

1986年に登場したB12型は、4ドアセダンに加え、2ドアクーペなど新たなボディタイプを提供しました。この世代は、エンジンやトランスミッションの性能向上が図られ、一部の地域ではディーゼルエンジンもラインアップされていました。1988年には4WDワゴンが新たに登場し、1991年には生産が終了しましたが、一部地域ではセントラ・クラシックとして存続しました。

3代目 B13型（1991年 - 1995年）

B13型の登場は1991年で、2ドアクーペオプションが再び追加されました。このモデルでは、最高出力130hpの新開発エンジンも選択可能で、セントラSE-Rというスポーツグレードが初めて登場しました。マイナーチェンジにより、各モデルの全幅も増加しています。

4代目 B14型（1995年 - 2000年）

1995年に導入されたこのモデルは、4ドアセダンのみを中心とした構成となります。エンジンは115馬力の1.6Lと140馬力の2Lが搭載され、マイナーチェンジの際には全長も少し伸びました。最終モデルはメキシコ産となり、フェイスリフトを施されました。

5代目 B15型（2000年 - 2006年）

2000年に登場したB15型は、デザインが大幅に変更され、ほぼ全てのモデルがFF駆動です。エンジンは2LのSR20DE型と1.8LのQG18DEがメインで、高性能モデルのSE-Rにはスポーティな装備が充実していました。このモデルは排出ガス規制の基準もクリアしており、エコカー市場でも評価されています。2006年まで生産が続きました。

6代目 B16型（2006年 - 2012年）

北米国際自動車ショーで発表された6代目は、Cプラットフォームを使用し、サイズが拡大しました。搭載されるエンジンも多様化し、SE-Rモデルにはパワフルな2.5Lエンジンが搭載されました。

7代目 NB17型（2012年 - ）

2012年に登場したこのモデルは、全体的なデザインを刷新し、エンジン出力も強化されました。燃費性能も向上し、エコカーとしての評価が得られ、各グレードもバリエーションが増えました。2015年には大規模な改良が行われ、安全装備や最新デザインが採用されました。

8代目 B18型（2019年 - ）

新型シルフィが発表された後、同年にセントラとしても登場しました。このモデルは、プラットフォームの変化やエンジンの進化が見られ、北米日産のキャントン工場で生産されています。市場のニーズに応じたデザインや性能が求められています。

まとめ

セントラは、様々な進化を遂げながら長年にわたり人気を博しているモデルです。日産のアイコンとも言えるこの小型車は、今後も新たな技術を取り込みながら、北米市場での存在感を発揮することでしょう。

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