日産・ピノ

ピノ（PINO）について

日産[[自動車]]が2007年から2010年にかけて販売していた軽自動車、ピノ（PINO）について詳しく見ていきます。ピノは、スズキからOEM供給を受けた車両であり、スズキの6代目アルトをベースにしたモデルです。また、スズキからマツダにOEM供給されていた5代目キャロルとも姉妹車という位置付けです。

ピノの誕生と販売経緯

ピノは、2006年に日産とスズキが発表した相互供給に基づいて登場しました。この提携は、両社の軽自動車ラインナップを強化するためのもので、ピノは日産の軽自動車としては4番目のモデルとなります。販売は2007年1月から始まり、ターゲット層として20代前半の女性を想定していました。選定された価格は86.1万円からであり、軽自動車としては手の届きやすい設定がなされていました。

日産は品質にこだわり、全車にABSを標準装備しました。また、月販の目標は2,500台とされていました。この他にも、ソニープラザと提携し、オリジナルのオンラインショップ「pinoshop.jp」を開設したことも特色の一つです。

デザインと仕様

ピノは、スズキのモデルとは異なる独自のデザインを施されています。日産[[自動車]]特有のフロントグリル、バンパー、ホイールキャップのデザインやシート生地に変更が加えられ、見た目にも独自性を表現しています。これにより、多くのお客様に親しまれる車となりました。

ラインアップとモデル

ピノのグレードは「S」と「E」の2つが存在し、それぞれ4WDモデルも用意されていました。具体的には「S/S FOUR」と「E/E FOUR」という名前で知られ、それぞれアルトの「G II」や「X」に相当します。ただし、アルトの「E」や商用モデルのバンはピノには存在しません。


また、「E」および「E FOUR」のモデルには、フルレンジの電子制御4速ATが装備され、内装の一部も変更されていました。対照的に、「S」および「S FOUR」モデルには、3速ATと5速MTの選択肢がありました。

終焉と販売終了

ピノは、2009年12月に基本となるスズキ・アルトおよびマツダ・キャロルがフルモデルチェンジを迎える一方で、旧モデルのまま販売を継続していました。2010年1月29日に正式にカタログラインナップから削除され、販売も終了します。このように、ピノはわずか3年間の短い期間しか販売されず、累計販売台数は約6万4400台に達しました。

ピノに代わるモデルとしては、2代目モコや2代目オッティがその役割を引き継ぎました。

車名の由来

ピノという名前は、イタリアの作家・カルロ・コッローディの童話「ピノキオ」に由来しています。この名前の背後には、「ピノキオのように長く愛され、一緒に成長していける友達」という思いが込められています。

まとめ

日産[[自動車]]のピノは、短命であったものの、そのデザインとターゲット層に向けた販売戦略において、独特の存在感を放っていました。姉妹車であるスズキ・アルトやマツダ・キャロルとの関係性も興味深い点です。ピノは、日産の軽自動車の中でも特に心に残るモデルの一つと言えるでしょう。

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