日産・マーチBOX

マーチBOX（MARCH BOX）

マーチBOXは、1999年から2001年まで日産自動車によって製造および販売されたコンパクトステーションワゴンです。この車は後期型K11マーチを基にしており、荷室のスペースを広げた設計が特徴です。はじめは、マーチの1.0Lと1.3Lのエンジン搭載車が用意されており、それぞれに異なるトランスミッションが採用されました。具体的には、ハイパーCVTや通常のCVTに加え、4速のオートマチックトランスミッションも存在していました。ただし、4WDの仕様は初めから選択肢には含まれていませんでした。

車両の特徴

マーチBOXのリアシートは、荷室フロアに段差ができないように工夫されたダブルフォールディング式が採用されています。これにより、記載された通り、スペースを最大限に活用できる設計となっていました。また、1.3Lモデルのリアシートバックには、ヘッドレストを装着するためのパイプが内蔵されていたものの、それに適合するヘッドレストは提供されていないという点が注目されます。

外装デザイン

外観デザインについては、ホイールベースはK11型マーチと共通のまま、リアオーバーハングが延長されています。これに伴い、全長が増加し、屋根のカーブが調整されています。その結果、全高も若干高くなり、スタイリッシュかつ実用的な印象を与えています。また、マーチカブリオレと同様に、高田工業での委託生産が行われていました。

歴史と販売

マーチBOXに関連する重要なイベントとして、1999年10月に開催された第33回東京モーターショーへの出品があります。そして、1999年11月には正式にWK11型が発表され、2000年10月にはエンジンや排出ガス基準の改良を行い、「平成12年度排出ガス基準25%低減レベル（G-LEV）」の達成が報告されています。生産は2001年6月まで続き、その後は在庫対応のみの販売が行われました。

最終的には2002年2月にマーチのフルモデルチェンジに伴い、マーチBOXの販売が終了しました。生産台数は非常に少なく、総数は1,000台にも満たなかったとされています。このモデルの後継としては、初代Z10型キューブがその役割を引き継ぐことになりました。

関連情報

マーチBOXの情報については、日産・マーチの公式情報や各種メディアなどからも確認できます。このモデルは時代を超えたデザインと、利便性に富んだ機能を兼ね備えた車として、多くのファンに愛されてきました。

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