日産・ラフェスタ

ラフェスタ（LAFESTA）

ラフェスタは、日産自動車が販売していた7人乗りのミニバンで、その起源は1982年に登場したプレーリーにまで遡ります。初代モデルは2004年に市場に登場し、これは日産自動車九州（以前の九州工場）で生産されました。2代目となる「ハイウェイスター」は、マツダのモデルをリバッジしたもので、同社宇品第2工場で生産されていました。

概要

ラフェスタは、日産が発表した6車種の一つであり、リバティの後継モデルとして位置づけられています。特に特徴的なのは、ルノー・メガーヌと共通のCプラットフォームが初めて採用されたことや、後席ドアに両側スライドドアを採用した点です。

初代は「SHIFT_open feeling（開放感を、シフトする）」というキャッチフレーズで販売される一方、後期型では「SHIFT_easy driving（ミニバンの運転のしやすさをシフトする）」に変更されました。スクエアフォルムのデザインにより、内部は広々とした空間が提供され、特にパノラミックルーフは日本市場ではほぼ初めての大きなサンルーフとされ、多くの注目を集めました。初代モデルの発表当初は、「20S」、「20M」、および「PLAYFUL」という三つのグレードが設定されていましたが、2005年のマイナーチェンジ後には「ハイウェイスター」が追加されました。

室内仕様

ラフェスタの室内空間は、特に広さを重視した設計となっており、パノラミックルーフの設計によって開放感も高められています。また、後部座席の乗り心地向上のために、センターコンソールから3列目まで空調が行き渡る仕組みが工夫されています。騒音を抑える設計も施されており、長時間のドライブでも快適に過ごせる仕様となっています。

生産と不具合

初代モデルのB30型では、生産された一部の車両に不具合が見つかり、「不具合3点セット」として知られました。これにはフロントサスペンションメンバーやエンジンマウントインシュレータの不具合が含まれ、日産は保証期間の延長を発表しました。

2代目ハイウェイスター

2代目「ハイウェイスター」は、マツダ・プレマシーのOEMモデルであり、設計やメカニズムにおいてもプレマシーと共通の要素が多く見受けられます。初代ファミリーカーとしての個性を引き継ぎつつ、新しいエンジン設計や高効率の燃費性能を実現しました。

販売終了と後継

2018年まで販売されていたラフェスタは、その歴史を終えましたが、直接的な後継車種は存在しないものの、セレナがその役割を引き継いでいます。多くの家族のライフスタイルに寄与したラフェスタは、単なる移動手段を超え、生活の一部として愛用されてきました。

車名の由来

ラフェスタという名前はイタリア語起源で、「あの祝・休日」を意味し、楽しい出来事を象徴しています。この名前は、日産が提供する車のコンセプトやその存在意義を示す重要な要素となっています。

ラフェスタは、日本の自動車市場において独自の地位を築き、ファミリー向け車としての確固たる評価を得ていました。

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