日産・ルークス

日産ルークス（ROOX）について

日産自動車が販売する「ルークス」は、軽トールワゴンの一つで、初代モデルはスズキによって開発され、その後の世代は三菱自動車工業が生産を担当しています。このモデルは2009年10月8日に第41回東京モーターショーで発表され、同年の12月1日から販売が開始されました。

モデルの概要

ルークスは、日産のミニバンラインアップの中で最も下位に位置するモデルとして、また軽自動車市場での最高峰として非常にユニークなポジションを占めています。特に「ハイウェイスター」というグレード名はこれまで主に3列シートのミニバンで使われてきましたが、ここでは初めて2列シートの軽ミニバンに与えられました。モデル名の「ROOX」は、英語の「Room」と「Max」から名付けられています。これにより、広々とした室内空間を強調しています。

2014年2月には2代目モデルとして「デイズルークス」が登場しましたが、2020年にフルモデルチェンジが行われて初代の名称に戻ったのが特筆すべき点です。

初代ルークス（ML21S型）

初代のルークスは、2009年から2013年にかけて生産されました。発表直前に、日産とジヤトコが共同開発した副変速機構付きCVTが搭載され、またエンジンは全車が直列3気筒のK6A型を基に使用しています。ただし、「ハイウェイスターターボ」にはインタークーラーターボ仕様が搭載されました。

特徴とラインアップ

ルークスのラインアップには、外装デザインの異なる2種類のエクステリアが用意されており、「ハイウェイスター」系、素の「E」や「X」系などが揃っています。モデルごとの装備内容も異なり、特に「ハイウェイスター」グレードには14インチのアルミホイールやパワースライドドアといった豪華な装備が充実しています。

2代目（B21A型）と3代目（B44A型）

2代目のデイズルークスは、2014年から2020年まで生産されましたが、3代目は2020年にフルモデルチェンジされて、さらに進化を遂げています。このモデルでは、日産自動車による設計がなされ、BR06型エンジンが搭載されています。また、「スマートシンプルハイブリッド（S-HYBRID）」を採用することで低燃費化にも寄与しています。

安全技術と先進機能

新しいモデルでは、運転支援技術も強化され、特に「プロパイロット」という機能が追加されて先行車をうまく制御できるようになりました。これにより、安全性も向上し、多数の安全機能が追加されています。これには、前方衝突予測警報や標識検知機能、自動ブレーキシステムなどが含まれています。

内外装デザイン

外観は、標準車両はデイズと共通のデザインが採用され、スポーティな「ハイウェイスター」モデルではクローム仕上げのVモーショングリルが強調されています。2023年にはデザインの刷新も行われ、さらに魅力的な外観に進化しました。

福祉車両と特別仕様

さらに、「ライフケアビークル」として福祉向けの仕様も設定されています。このモデルでは、障害を持つ方々のために、電動で回転・昇降する助手席や多彩なサポート機能が搭載されています。また、特別仕様車として「アーバンセレクション」が展開され、より豪華な装備が揃うモデルも選べるようになっています。

まとめ

「ルークス」は広々とした室内空間を活かしながら、利便性や安全性を追求した軽トールワゴンです。軽自動車市場でもその特異な存在感を放つため、さまざまなニーズに応えることができる魅力的なモデルとなっています。

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