日立インダストリアルプロダクツ

株式会社日立インダストリアルプロダクツについて

株式会社日立インダストリアルプロダクツ（Hitachi Industrial Products, Ltd.）は、日本に本社を置く電機メーカーであり、日立グループに属する企業です。この企業は、電機システムと機械システムの分野において、製品の開発、生産、販売、サービスを行っており、特に産業用機器に特化しています。

概要と背景

日立インダストリアルプロダクツの前身は、茨城県日立市に位置する久原鉱業所の日立鉱山であり、鉱業における機械修理部門がルーツです。1906年に東京電燈の小平浪平が日立鉱山に加わり、鉱山機械の修理工場が設立され、これが日立の製造の始まりとなりました。1910年には国産の5馬力誘導電動機の製造に成功し、日立製作所としての第一歩を踏み出します。

その後、日立製作所は日本最大級の総合電機メーカーへと成長し、多様な製品を展開することとなります。日立インダストリアルプロダクツは、2019年に日立製作所の産業機器部門を承継する形で設立されました。

事業内容と製品

日立インダストリアルプロダクツの事業は、主に産業用機器に関わるものであり、高圧モーターや発電機、電気鉄道用変換装置、無停電電源装置、産業用コンピュータなど、多岐にわたります。2018年度の売上高は約1290億円で、国内外に9社の傘下企業を持つ日立グループの一員として活動しています。

事業所

日立インダストリアルプロダクツの製造拠点は、以下のように設立されています：

• - 日立事業所（茨城県日立市）：1911年に設立され、ここが日立グループ創業の地です。主に高圧モーターや発電機を製造しています。
• - 大みか事業所（茨城県日立市）：1969年に設立され、日立製作所大みか事業所の敷地内に位置しています。高圧ダイレクトインバーターやUPSなど、多様な電子機器の生産を行っています。
• - 土浦事業所（茨城県土浦市）：1974年に設立され、ポンプやファンなどの製品を手掛けてきました。

会社のアイデンティティ

日立インダストリアルプロダクツは、特に電動モーターの分野において、東芝や三菱電機と並ぶ有名なブランドとして知られています。「モーターの日立」というキャッチフレーズが示すように、高品質の電動機を提供し続けています。日立製作所の製品で使用される大型モーターの製造を担っており、その技術力は業界内外で高く評価されています。

また、日立市には「モーター最中（もなか）」という名物のお菓子が存在し、地元文化とも深く結びついています。

まとめ

日立インダストリアルプロダクツは、日立グループの一員として、電子機器や機械システムの分野で重要な役割を果たしています。電動モーターを中心とする高品質な製品を提供し続けることで、業界内での信頼を築いている企業です。

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