日立ディスプレイズ

株式会社日立ディスプレイズの概要

企業の設立と基盤

株式会社日立ディスプレイズは、元々は1943年に千葉県茂原市に設立された日立製作所茂原工場から始まりました。この工場ではブラウン管をはじめとするディスプレイ関連の製造が行われていました。その後、液晶表示素子や半導体の製造へと事業を拡大し、主に携帯電話やノートパソコン、デジタルカメラ、カーナビゲーションシステムに使用されるIPS液晶ディスプレイを製造していました。2002年に日立製作所から分社化され、株式会社日立ディスプレイズとして独立しました。

主な製品

日立ディスプレイズは、小型TFT液晶や低温ポリシリコンTFT液晶の開発をしており、特に中小型ディスプレイの市場に強みを持っていました。当社の製品はスマートフォンやタブレット端末、さらにはデジタルインジケータなど、様々なデジタル機器に利用されていました。これらの技術的背景には、独自の開発設計能力と東京および千葉に拠点を置く開発・製造の効率性があります。

経営統合と新たな展望

2011年11月、株式会社日立ディスプレイズは、ソニー、東芝、日立製作所と共に新会社「ジャパンディスプレイ」を設立することに合意しました。この統合は、スマートフォンやタブレット端末向けのディスプレイ事業を一つの会社で運営することを目的としています。この時点で日立ディスプレイズはジャパンディスプレイの事業子会社となり、2012年4月には「株式会社ジャパンディスプレイイースト」に商号を変更しました。

2013年には旧ジャパンディスプレイにおける事業子会社と大手企業が合併し、新たにジャパンディスプレイとして再編されました。これにより、日立ディスプレイズは法人格こそ残しているものの、実質的にはジャパンディスプレイの傘下として新しい基盤での事業展開を進めている状況です。

倫理的な株主構成と提携

株式会社日立ディスプレイズは設立当初、日立製作所の完全子会社でしたが、2008年にはキヤノンとパナソニックからそれぞれ株式を取得され、合弁企業となりました。これにより、日立の出資比率は53.2%に減少しましたが、両社との連携のもとで、より広範囲な事業展開が図られることとなりました。しかし、2010年にはパナソニックが持株を日立に譲渡し、日立の出資比率は75.1%となりました。

これまでの日立ディスプレイズは、一貫して液晶ディスプレイ業界での製品展開をしてきましたが、経営統合を経て、より強みを持った企業体として競争力を高めています。今後もジャパンディスプレイ内の一員として、さらなる技術革新と市場拡大を目指していくことでしょう。

事業所情報

• - 茂原事業所（開発設計・製造）

住所: 〒297-8622 千葉県茂原市早野3300

• - 西日本支社（営業）

住所: 〒541-0041 大阪府大阪市中央区北浜3-5-29 日本生命淀屋橋ビル

まとめ

株式会社日立ディスプレイズは、長い歴史を有する企業であり、ディスプレイ技術の発展に寄与してきました。ジャパンディスプレイへの統合を経て、より大きな一体感を持った企業として新たな未来を迎えています。

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