日鉄ドラム

日鉄ドラム株式会社の概要

日鉄ドラム株式会社（にってつドラム）は、日本製鉄グループに属するドラム缶の製造を専門とする企業です。英文社名はNIPPON STEEL DRUM CO.,LTD.で、鋼製ドラム缶の製造を主に扱っています。さらに、非鋼性の容器や液体充填機、ドラム缶製造設備などの機械類の設計と製造も行っています。

本社は東京都江東区に位置し、大阪市および名古屋市にも支店を展開しています。製造拠点は、千葉、相模原、名古屋、大阪、柳井の5つの工場で構成されており、それぞれの地域で高品質な製品を供給しています。

会社の沿革

日鉄ドラムの歴史は1934年に遡ります。設立当初は「株式会社日本ドラム罐製作所」という名称で、1959年4月には相模原工場が新設され、1960年には八幡製鐵が資本参加しました。1964年に日本ドラム罐製作所は八幡製鐵の子会社となり、同年に東海ドラム株式会社が設立されました。

その後、1968年には関西ドラム株式会社が設立され、同年に東海ドラムに富士製鐵が資本参加します。さらに、1968年には日本ドラム罐製作所が千葉工場を新設し、1973年には東海ドラムが関西ドラムを吸収合併しました。この時期に「製鐵ドラム株式会社」という新たな商号に変更されます。

1974年には日本ドラム罐製作所が製鐵ドラムを吸収合併し、現在の「日鉄ドラム株式会社」へと商号を変更しました。その後、1995年には東京証券取引所第2部に上場を果たし、さらに1998年には日鉄ドラムテクノ株式会社を設立しました。しかし、2007年には上場廃止および新日本製鐵の完全子会社となりました。

2012年には社名が「日鉄住金ドラム株式会社」へと変更され、2015年にはエヌデー企業株式会社を吸収合併しました。そして2019年には再び社名を元の「日鉄ドラム株式会社」に戻します。2023年には山陽ドラム罐工業株式会社を吸収し、さらなる成長を遂げています。

子会社について

日鉄ドラムの子会社には、日鉄ドラムテクノ株式会社があり、こちらでは充填機やドラム缶製造設備の設計および製造を専門に担当しています。これにより、日鉄ドラムはドラム缶の製造だけでなく、自社の充填機や関連設備の提供も行うことで、顧客の多様なニーズに応える姿勢を打ち出しています。

今後も日鉄ドラム株式会社は、鋼製ドラム缶とその関連商品の領域において、さらなる発展と革新を続けることでしょう。

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