日高広為

日高広為について

日高広為（ひだかひろため）は、1919年7月1日に鹿児島県姶良郡で生まれ、1991年1月1日に71歳で逝去した日本の農業指導者、実業家、政治家です。彼は、農業界での多彩な活動に加え、政治家としても活躍し、その功績は現在でも評価されています。

経歴

日高は鹿児島高等商業学校（現在の鹿児島国際大学）を卒業後、1942年に早稲田大学商業部を修了しました。卒業後は満州電気化学に入社しましたが、同年に召集され陸軍に入隊。大刀洗陸軍飛行学校の教官としての任務に従事し、その後、少年飛行兵区隊長を務めました。彼の軍歴は、戦後の社会復帰に大きな影響を与えたことでしょう。

戦後の1946年には霧島村農業会の経済部長に就任。ここから彼は青年運動にも取り組み、地域の農業発展に寄与しました。さらに姶良郡たばこ耕作連合会長や鹿児島県議会議員（4期、うち副議長を3期務める）なども歴任し、自由民主党鹿児島県連の政調会長を5期にわたって務めました。これらの役職を通じて、彼は地域の農業政策の推進に大きな影響を与えました。

1962年には第6回参議院議員通常選挙に全国区から自民党公認で出馬。たばこ耕作者の支援を受けて見事当選し、参議院議員として1期在任しました。この間、第2次佐藤第1次改造内閣において農林政務次官を務め、農業政策に関する重要な役割を果たしました。しかし、1968年には再度参議院議員選挙に立候補しましたが、残念ながら落選しました。

農業界での活動

日高は政治活動だけでなく、農業界においても様々な役職を担いました。全国たばこ耕作者政治連盟の幹事長や鹿児島県たばこ耕作組合連合会の会長、東襲山農業協同組合の組合長を歴任するなど、農業振興に尽力しました。加えて三州産業社長、鹿児島県たばこ住宅社長、国分澱粉社長などの企業の経営にも携わり、農業とビジネスの両面で成功を収めました。

功績と受賞

1989年には秋の叙勲で勲三等旭日中綬章を受賞し、その業績を広く評価されました。彼の貢献は、地域社会や農業界にとって重要なものであり、その足跡は後世に残ることでしょう。日高広為は1991年に亡くなりましたが、彼の生涯は多くの人々に良い影響を与え続けています。

参考文献

• - 『日本人事録 第6版』全国篇、中央探偵社、1963年。
• - 南日本新聞社編『郷土人系 上』春苑堂書店、1969年。
• - 衆議院・参議院『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
• - 『現代物故者事典 1991～1993』日外アソシエーツ株式会社、1994年。
• - 『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

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