日高自動車道

日高自動車道：北海道の新たな交通路を拓く

日高自動車道（日高道）は、北海道の苫小牧市から浦河町に至る、国土交通大臣指定の高規格幹線道路です。国道235号に指定され、高速道路ナンバリングではE63として知られています。全長約120kmの路線は、複数の区間に分かれており、現在も段階的な整備が進められています。

各区間の概要

日高自動車道は、複数の事業区間から構成されています。

苫東道路 (19.7km): 苫小牧市植苗から勇払郡厚真町上厚真までの区間。1998年に暫定2[[車線]]で開通し、その後、2012年度から4車線化工事が進められ、現在は4車線で供用されています。設計速度は100km/h、道路幅員は23.5mです。

厚真門別道路 (20.0km): 厚真町上厚真から沙流郡日高町字平賀までの区間。暫定2[[車線]]で開通しており、設計速度は100km/h、道路幅員は暫定12.0mです。

門別厚賀道路 (20.0km): 日高町字平賀から日高町までの区間。こちらも暫定2[[車線]]で開通しており、設計速度は100km/h、道路幅員は暫定12.0mです。

厚賀静内道路 (16.2km): 日高町から新ひだか町までの区間。現在も事業中で、設計速度は80km/h、道路幅員は13.5m、2車線で供用予定です。新冠IC～静内IC間は、津波浸水予測区域を避けるため内陸部にルート変更されています。

静内三石道路 (約20km): 新ひだか町静内から三石までの区間。2019年度から計画段階評価が進められ、2022年度には静内～東静内間の8.0kmの事業化が承認されました。設計速度は80km/h、道路幅員は13.5m、2車線で供用予定です。

新ひだか町三石～浦河町 (約21km): 現在も計画段階であり、事業化はされていませんが、概略ルートや構造の検討が行われています。

開通の歴史と今後の展望

日高自動車道の建設は、1993年の門別厚賀道路の事業着手から始まり、段階的に開通区間を拡大してきました。1998年の苫東道路全線開通、2006年の厚真門別道路全線開通、そして2018年の門別厚賀道路の開通など、長年にわたる整備努力の成果が見られます。

今後、残りの未開通区間についても、順次事業化、整備が進められる見込みです。全線開通により、日高地方の観光や産業活性化への貢献、地域住民の生活利便性向上、防災対策強化などが期待されています。

道路管理と地理的特性

苫小牧東IC～沼ノ端西IC間は東日本高速道路株式会社北海道支社が、それ以降の区間は国土交通省北海道開発局室蘭開発建設部が管理しています。

日高自動車道は、苫小牧市、勇払郡厚真町、むかわ町、沙流郡日高町、新冠郡新冠町、日高郡新ひだか町、浦河郡浦河町といった北海道の複数の市町村を通過します。道央自動車道（E5）とも接続し、北海道の広域的な道路ネットワークに重要な役割を果たします。

まとめ

日高自動車道は、北海道の交通基盤整備において重要な位置付けを持つ道路です。現在も建設中ですが、全線開通によって、北海道の更なる発展に大きく貢献することが期待されています。今後も、計画の進捗状況に注目が集まります。

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