旦ノ島駅

旦ノ島駅の概要

旦ノ島駅（だんのしまえき）は、岐阜県岐阜市の旦島に位置していた名古屋鉄道の揖斐線の駅です。この駅は急行列車は通過するものの、普通列車は停車していました。旦ノ島駅はその歴史的な背景とともに、地域の重要な交通拠点の一つでしたが、最終的には廃駅となりました。

駅の歴史

旦ノ島駅は、岐北軽便鉄道が路線を開通させた1914年3月29日に開業しました。開業当初は利用者も多かったものの、わずか2年後の1916年8月1日に一旦廃止されました。しかし1937年に復活を遂げました。その後、1948年には無人駅となり、地元の交通事情に影響を与えました。しかし、2005年4月1日には揖斐線忠節駅から黒野駅間の営業が終了し、その結果として廃駅となりました。

駅の構造

旦ノ島駅は単式ホーム1面1線の地上駅であり、無人駅として運営されていました。シンプルな構造ながら、地域の住民に便利な交通手段を提供していた駅です。駅の配線図は、今ではただの思い出として残っています。

利用状況

1992年度のデータによると、旦ノ島駅の1日平均乗降人員は132人でした。この数値は、岐阜市内の他の駅と比べると低いもので、名古屋鉄道全体の342駅中で331位、揖斐線・谷汲線の24駅中では17位でした。時代と共に利用者が減少し、ついには廃駅に至ったとされています。

駅周辺の景観

旦ノ島駅周辺は、隣駅の近ノ島駅と同様に「島」という名称が付いています。これは、長良川と伊自良川の湿地帯に位置していて、昔は豪雨のたびに川が氾濫し、周囲の集落が孤立していました。また、昭和の高度経済成長期前には広大な田園風景が広がっていましたが、揖斐線が廃線になる頃には地域も住宅地化が進んでいました。駅周辺には、旦島公園や島消防署（旧岐阜北消防署島出張所）などがあり、地域住民に親しまれていました。

周辺の駅との関係

名古屋鉄道の揖斐線に属し、隣には近ノ島駅が位置しています。旦ノ島駅と近ノ島駅の間には、かつては萱場駅が存在していました。また、尻毛駅との間には尻毛橋駅があり、戦前はこの地域の交通の要所として活躍していました。

まとめ

旦ノ島駅は岐阜市内の名古屋鉄道揖斐線において、歴史的な価値が高い駅でした。廃駅となった現在でも、地域の人々の記憶の中で大切にされている場所です。過去の様々な出来事とともに、ここがかつての交通の要所だったことを感じ取ることができるでしょう。

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