旧大連航路上屋

旧大連航路上屋は、福岡県北九州市門司区西海岸に位置する歴史的建造物です。1929年（昭和4年）に門司税関1号上屋として建設され、当時は台湾や中国の大連などと門司港を結ぶ国際航路のターミナル施設として重要な役割を果たしていました。設計を手掛けたのは、国会議事堂などを手掛けたことで知られる官庁建築課の大熊善邦です。

門司港駅の近くに位置することから、1990年代に門司港レトロが観光地として整備される際、この建物の活用が検討されました。長らく倉庫として使われていた建物を改修し、2013年（平成25年）7月19日に海事資料や映画・芸能資料を展示する施設「旧大連航路上屋」として開館しました。館内には、映画資料館である松永文庫も併設されています。

松永文庫には、映画ポスターやパンフレット、映画雑誌など、映画に関する貴重な資料が多数収蔵されています。映画ファンにとっては見逃せないスポットです。

旧大連航路上屋は、2017年（平成29年）に日本遺産「関門"ノスタルジック"海峡 ～時の停車場、近代化の記憶」の構成文化財となりました。門司港の歴史と文化を伝える貴重な遺産として、多くの観光客が訪れています。

見どころ

建物の外観: 大熊善邦が設計した美しい外観は、一見の価値があります。当時の建築技術の高さを感じることができます。
海事資料の展示: 門司港の歴史や国際航路に関する資料が展示されています。当時の様子を偲ぶことができます。
松永文庫: 映画に関する貴重な資料が多数収蔵されています。映画ファン必見です。
レトロな雰囲気: 建物全体がレトロな雰囲気に包まれており、タイムスリップしたような感覚を味わえます。

旧大連航路上屋は、門司港レトロ地区を訪れる際にはぜひ立ち寄りたいスポットです。歴史と文化に触れながら、ゆっくりと時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

松永文庫

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