旧約・女神転生

旧約・女神転生

『旧約・女神転生』は、1995年3月31日にナムコ（現:バンダイナムコエンターテインメント）から発売されたスーパーファミコン用ソフトです。アトラスが開発したファミコン用ソフト『デジタル・デビル物語 女神転生』と『デジタル・デビル物語 女神転生II』を1本にまとめたリメイク作品であり、タイトルロゴの下には「めがみてんせいI・II」とひらがなで表記されています。

概要

本作は、『真・女神転生if...』の後に発売されたため、システムやグラフィックは『真・女神転生』をベースに大幅に作り直されています。テキストに漢字が使用されるようになり、バッテリーバックアップやオートマッピング機能が搭載されたことで、プレイの快適さが向上しました。また、1作目から2作目への継続イベントなど、リメイク版ならではの新しい要素も追加されています。

『I』と『II』のどちらからでもゲームを開始できますが、『女神転生』をクリアした後に『女神転生II』をプレイすると、いくつかの特典が得られます。セーブファイルは、『女神転生』と『女神転生II』を合わせて4箇所まで保存可能です。

女神転生シリーズのゲーム関連における商標権はアトラスにありますが、リメイク元のFC版のIPはナムコにあるため、本作の著作権表記にはナムコの名前が記載されています。

ストーリー

女神転生

1980年代後半、東京都内の高校に通う中島朱実は、「悪魔召喚プログラム」を開発し、人間界に悪魔を召喚してしまいます。最初は従順だった悪魔たちは、やがて自力で実体化し、人間を襲うようになります。中島は転校生の白鷺弓子と協力し、日本創造の女神であるイザナミの助けを借りて、悪魔たちを撃退します。

しかし、それは一時的な平和に過ぎませんでした。新たに登場した大魔王ルシファーは、飛鳥の地に巨大な迷宮を築き、イザナミを幽閉してしまいます。霊視によってこれを知った中島と弓子は、大魔王を倒すため、迷宮へと足を踏み入れます。

女神転生II

大魔王ルシファーと中島朱実との戦いから約50年後の2036年。東京は悪魔たちの住処と化していました。

199X年に起こった核戦争によって人類の大部分が死滅し、東京にも新型爆弾が投下されたのです。これにより生じた次元の裂け目から、さまざまな悪魔たちが這い出し、東京は魔王が支配する魔都と化しました。

一方、地下シェルターで生き延びていた少年は、神の使いを名乗る悪魔「パズス」から「悪魔召喚プログラム」を受け取り、荒廃した東京を救うメシアとして、悪魔との戦いに身を投じます。

ファミコン版からの変更点

ステータス表記の統一：「たいりょく」「ちりょく」「つよさ」「はやさ」「うん」に統一。
『女神転生I』のパーティメンバー上限が5名から6名に増加。
『女神転生I』で、会話で自分よりレベルの高い悪魔を仲魔にできなくなった。
『女神転生II』の3身合体ができる邪教の館は上野のみだったが、すべての館で可能に。
ダンジョンマップの簡略化：階層移動が梯子から階段に変更。
悪魔との会話システムを「女神転生II」ベースに統一。
グラフィックのリニューアル：金子一馬氏によるボス悪魔などのイラスト変更。

魔法、種族名の変更点

魔法の名前は「真・女神転生シリーズ」をベースに大きく変更され、複数攻撃可能な魔法には接頭辞「マハ」が付くようになりました。

また、『女神転生I』の悪魔の種族名は『女神転生II』をベースに統一されています。

スタッフ

ゼネラルプロデューサー - 横山秀幸
プロデューサー - 新野洋右
チーフディレクター - かいたかし
キャラクターデザイナー - 金子一馬
サウンドコンポジション - 増子司
* サウンドコンポーザー - 崎元仁

もう一度検索