早大闘争

早大闘争とは

早大闘争（そうだいとうそう）とは、早稲田大学内で展開された一連の学生運動を指します。この運動は、1960年代から1970年代にかけての時期に起こり、特に学費値上げや学生会館の管理運営問題が主要な原因とされています。狭義には1965年から1966年にかけて起こった第1次早大闘争を指し、広義にはその後の第2次、そして第3次早大闘争も含まれます。

第1次早大闘争

第1次早大闘争は1965年末に始まりました。学生たちは、学費の値上げや管理問題に対する抗議活動を展開しました。特筆すべきは、活動が学生団体や政治党派を超えて、一般の学生も巻き込んだ広範な運動となったことです。この運動は「全共闘」と名乗り、全学バリケード封鎖などの実力行使を取り入れました。実際、これらの活動は全国規模での学園闘争や全共闘運動の先駆けともなりました。

その後、大学と学生の間の対立が激化し、1966年には早稲田大学当局との全面対立に突入しました。学生たちは、本部前での座り込みやストライキを行い、1万人もの学生が集結し、闘争は国政にまで影響を及ぼすようになりました。

第2次早大闘争

第2次早大闘争は、1968年に開始されました。この時は、反戦連合を中心に学生会館の占拠を進めました。政経学部では、学長室を封鎖するなど直接行動が取られましたが、最終的には日本共産党系学生によって封鎖が解除されることとなりました。大学内のテントやバリケードが立ち並ぶ中、学生たちは学内外での意見を交わし合い、対話と対立が繰り返されました。

第3次早大闘争

第3次早大闘争は、早稲田大学運動内の暴力的な側面を浮き彫りにしました。この頃、革マル派による川口大三郎事件が発生し、早大解放闘争が始まります。反革マル派の活動が活発化し、ノンセクトラジカルや一般学生たちも参加して、暴力的支配を終わらせるための闘いが展開されました。しかしながら、革マル派のテロ行為や強圧的な対応によって運動は次第に沈静化していきました。

年表

早大闘争は、時間を経て数度にわたって展開されました。以下は主な出来事の年表です：

• - 1961年: 80周年事業として第2学生会館建設計画が発表。
• - 1963年: 全学共闘会議が結成される。
• - 1965年: 学費値上げを巡る団交が決裂し、その後抗議活動がエスカレート。
• - 1966年: 学生のストライキが全学へ広がる。
• - 1969年: 学生が本部を占拠し、機動隊によって強制解除。
• - 1972年: 第3次早大闘争が勃発。
• - 1980年: 第2学生会館が部分的に再開。
• - 2002年: 第1、第2学生会館の解体開始。

参考文献

• - 『早稲田をゆるがした150日』現代書房、1966年12月

関連項目

• - 大学闘争
• - 全学スト
• - 川口大三郎事件

このように、早大闘争は当時の日本社会において大きな影響を与えた一連の運動であり、学生たちが直面した課題を克服しようとした試みの集大成とも言える歴史的な出来事です。

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