早稲田大学グリークラブ

早稲田大学グリークラブの概要

早稲田大学グリークラブ（通称：ワセグリ）は、1907年に創立された早稲田大学の男声合唱団です。設立以来、オリジナルの男声合唱曲から学生歌、民謡、ポピュラー音楽まで様々な楽曲をレパートリーに持ち、音楽活動を展開しています。特に新曲の委嘱にも積極的であり、音楽の多様性を重視した活動を行っています。また、かつては著名な指導者たちの下で厳しい指導を受けていたものの、現在はコアの常任指揮者はおらず、学生自身が主体的に活動を進めています。演奏会ごとにゲスト指揮者を招いての演奏スタイルを特徴としています。

沿革

グリークラブの起源は1903年に遡ります。当時は「声楽部」と「器楽部」からなる「早稲田音楽会」が設置されていました。1907年に早稲田大学が創立25周年を迎える際、校歌「都の西北」が制定され、声楽会員が中心となってその歌唱が行われました。この出来事が、早稲田大学グリークラブの始まりとされています。

1932年には創立50周年を記念して音楽合同演奏会が開かれ、その後も改称や活動の変遷がありました。1945年には終戦後に練習が再開され、1946年からは「グリークラブ」と名乗り始めます。49年には第2回全日本合唱コンクールで学生部門優勝を果たし、続いて著名な楽曲の初演や独立した合唱団の設立が続いていきました。2003年には自主制作のアルバムをリリースし、2007年には100周年を迎え、記念演奏会も成功裏に行われました。

演奏活動

グリークラブの主要な演奏会は、東京六大学合唱連盟の定期演奏会、東西四大学合唱演奏会（隔年開催）、定期演奏会、送別演奏会などがあります。これらの演奏会は主な活動の中心でありますが、外部の団体や早稲田大学の卒業生の会からの依頼も多く、全国各地での演奏が行われています。また、録音の活動や、企業やテレビ局からの依頼も受けており、約4年ごとに海外演奏旅行も実施しています。

ディスコグラフィー

グリークラブは数多くの音楽作品を録音しており、その中には「合唱名曲コレクション」シリーズが含まれています。特徴的な作品や初演の多くが含まれ、また多様な作曲家の作品にも広く取り組んでいます。中でも、2007年の創立100周年記念演奏会の成果物としてリリースされたアルバムは、過去の演奏記録を含む重要な資料となっています。

指揮者・指導者に関わった人々

グリークラブの成長に寄与した指導者には、小林研一郎や濱田徳昭などが名を連ねており、それぞれがグリークラブの音楽的な深みを引き出してきました。

著名な出身者

グリークラブには、オペラ歌手や合唱指揮者など、多くの著名な出身者がいます。このように、早稲田大学グリークラブは、学生たちが音楽を通じて成長し、その後のキャリアにおいても影響を与え続ける場となっています。

まとめ

早稲田大学グリークラブは、伝統を重んじるだけでなく、新しい音楽文化の創造にも挑戦し続けており、学生たちの熱意と技術によって、その存在感をさらに高めています。

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