旭岳温泉

旭岳温泉の魅力

旭岳温泉（あさひだけおんせん）は、北海道上川郡東川町の大雪山の主峰、旭岳のふもとにあります。この温泉は、特に登山やスキーを楽しむ人々にとっての拠点として知られています。特に、夏には高山植物が美しく咲き誇り、秋には紅葉を楽しむことができ、多くの観光客が訪れます。

温泉の特徴

旭岳温泉の泉質は、カルシウム・マグネシウム・ナトリウムを含む硫酸塩泉で、源泉温度は約47～51度の無色透明な湯です。この温泉は、国立公園内に位置するため、周辺は静かで自然の美しさが保たれています。温泉街には、ロープウェー山麓駅に沿って10軒程度の宿泊施設があり、高原ならではの景色を楽しむことができます。

宿泊施設のなかには、部屋から旭岳を望むことのできるところもあり、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。宿泊者は、年や季節によっては天人峡温泉と共通の温泉手形を利用して、両温泉地の湯めぐりが可能です。

高原の美しさ

旭岳温泉の周辺は、春にはミズバショウが咲き誇る高原の景色が広がっています。また、ロープウェイを利用して姿見の池へ行けば、気候的には日本アルプスの高原に近い場所に立つことができます。特に7月から8月は、高山植物の花畑が広がり、多くの人が訪れます。登山装備がない方でも、気軽に高原を散策することができます。

冬の楽しみ

冬には、ロープウェイで姿見駅まで上がり、そこから滑り降りることができるスキーコース、旭岳スキーコースが整備されています。この場所は、日本で最も遅くまで滑ることができるスキー場として人気があります。ただし、圧雪はされていますが、スキー場ではないため、パトロールは行われていません。

歴史

この地域はかつて、アイヌ語で「湯に向かう川」という意味の湧駒別（ゆこまんべつ）と呼ばれていました。温泉の存在は古くから知られており、1914年に旭川に住む阿久津啓吉が温泉を発見しました。それから、1916年には湯小屋が建てられ、1954年には車道も開通しました。1967年には旭岳ロープウェイが開業し、1982年には「勇駒別温泉」から「旭岳温泉」に改名されました。

アクセス

旭岳温泉には、旭川駅前9番のりばから昭和電気軌道の「いで湯号」に乗ることでアクセス可能であり、通年で3往復運行されています。また、旭川市内からは道道1160号線を通じて約50kmの距離に位置しています。

まとめ

旭岳温泉は、登山やスキーを楽しむ人々にとって、自然に囲まれた静かなリゾート地として人気があります。この温泉の特長や周辺の美しい自然環境を楽しみながら、心身共にリフレッシュしてはいかがでしょうか。

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