旭川市科学館 サイパル

旭川市科学館 サイパル

旭川市科学館 サイパル（あさひかわしかがくかん サイパル）は、北海道上川支庁管内の旭川市中心部に位置し、北海道で最大規模を誇る科学館です。ここでは、科学や宇宙に関する多様な展示が行われ、訪れる人々に学びと感動を提供しています。

歴史

この科学館の前身は、1963年に開館した「旭川市青少年科学館」です。常磐公園内にあったこの施設は多くの人々に親しまれていましたが、2005年に閉館。新たなスタートを切るため、同年7月には北彩都あさひかわ地区に新築移転し、「旭川市科学館 サイパル」として再開館しました。新しい施設では、より多彩な体験ができるようになっています。

施設・設備

常設展示

サイパルにはいくつかの魅力的なコーナーがあります。北国コーナーでは、厳しい自然環境での科学実験を紹介し、低温実験室も完備されています。地球や宇宙に関する展示も充実しており、NASAの訓練機材を使った体験コーナーもあります。ここでは、月面の低重力環境を疑似体験できる「ムーンジャンプ」や、無重力状態を楽しめる「宇宙ゴマ」といった設備が楽しめます。

プラネタリウム

サイパルのプラネタリウムは、カールツァイス社製の投影機を使用しており、ドーム直径は18メートル、最大170席を収容可能です。星空の下での優雅な時間を過ごせることが魅力で、多彩なプログラムが用意されています。

天文台

一般客が利用できる時間帯では、65cmのカセグレン式反射望遠鏡や20cmの屈折望遠鏡を通じて、昼間の惑星観測を楽しむことができます。実際の宇宙を覗く貴重な体験ができることで、多くの来館者の人気を集めています。

特殊な冷房システム

夏季に建物の内温を保つための秘訣は「雪冷房」です。冬場に積もった雪を収集し、建物内に貯蔵することで、夏場には内部が快適な冷気をもたらします。このユニークな取り組みは環境にも配慮されています。

利用案内

旭川市科学館 サイパルは、午前9時30分から午後5時まで開館しており、入館は午後4時30分まで受け付けています。毎週月曜日と、毎月の最終平日、年末年始は休館日なので訪問計画の際には注意が必要です。利用料金については常設展やプラネタリウムの利用状況によって異なり、年間パスポートも用意されていて、旭川市旭山動物園とのセットでの購入も可能です。

バリアフリー対応

サイパルは、全ての来館者が快適に利用できるよう、バリアフリー化が進められています。入口には視覚障害者用の誘導ブロックが設置され、インターホンや盲導鈴も備えています。また、身体障害者用の駐車場やエレベーター、多目的トイレも完備しています。特にオストメイト対応のトイレや、授乳スペースとして利用できるベビーコーナーは、すべての家族に優しい設計です。

アクセス

旭川市科学館 サイパルへは、旭川電気軌道バス利用で「科学館前」バス停下車後、徒歩でアクセスが可能です。また、旭川駅からは約25分の距離にあります。科学の楽しさを体験しに、ぜひ訪れてみてください。

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