明和 (鹿児島市)

鹿児島市明和について

明和（めいわ）は、鹿児島県鹿児島市に位置する町丁です。郵便番号は890-0024で、明和一丁目から明和五丁目までが存在します。2020年4月1日現在の人口は8,391人、世帯数は3,915世帯です。この地域は、全域で住居表示が実施されており、計画的に開発された住宅地であることが特徴です。

地理

明和は、鹿児島市の中央部、甲突川流域の丘陵部に位置しています。周辺地域としては、北に小野、南に原良町と武岡、東に永吉と原良、西に小野町が接しています。町域全体が武岡台地上にあり、新興住宅地や県営住宅、国土交通省の宿舎などが多く見られるニュータウンです。

地域内には、鹿児島市立明和中学校と、それに隣接する形で鹿児島市立明和小学校があります。これらの学校は、地域住民の教育を支える重要な施設となっています。

歴史

明和の歴史は、1970年代に遡ります。1974年に鹿児島市立明和小学校、1976年には鹿児島市立明和中学校が原良団地に設置されました。1979年には、原良団地と永吉団地の区域で住居表示が実施されることになり、同年7月16日に町域の再編が行われました。

この再編により、明和一丁目から明和五丁目までが誕生しました。それぞれの丁目は、以下の旧町域の一部から構成されています。

明和一丁目：原良町及び永吉町の一部
明和二丁目：小野町及び原良町の一部
明和三丁目：小野町の一部
明和四丁目：永吉町の一部
明和五丁目：小野町及び永吉町の一部

1988年には、周辺住宅団地の人口増加に対応するため、鹿児島市消防局の明和分遣隊が設置されました。2001年3月23日には、永吉町の一部が明和一丁目に編入されています。

町域の変遷

明和は、原良団地と永吉団地という二つの住宅団地を前身としています。これらの団地は、鹿児島市の市街地周辺部における住宅供給を目的として開発されました。町名である「明和」は、住民投票によって決定されました。

人口

開発当初、明和を含む原良団地は多くの人口を抱えていましたが、近年は都心回帰の影響を受けて人口が減少傾向にあります。

鹿児島市史によれば、1980年の原良団地の人口は13,330人でしたが、2014年の統計では8,843人まで減少しています。しかしながら、依然として多くの住民が生活しており、地域のコミュニティは維持されています。

丁目別人口

国勢調査による小地域集計が開始された1995年以降の人口推移は、以下の通りです。各丁目の人口は、それぞれの丁目ごとの国勢調査の結果によって把握できます。

施設

明和には、以下の公共施設や教育施設があります。

公共施設
鹿児島県警察鹿児島西警察署明和交番
鹿児島市消防局西消防署明和分遣隊
明和福祉館
明和中央公園
教育施設
鹿児島市立明和中学校
鹿児島市立明和小学校
鹿児島女子短期大学附属なでしこ幼稚園
みのり幼稚園

これらの施設は、地域住民の生活を支える上で重要な役割を果たしています。

小・中学校の学区

明和に居住する児童・生徒は、鹿児島市立の小学校および中学校に通学します。学区については、学校ごとに定められています。

交通

道路
市道
都市計画道路武岡線
バス
南[[国交通]]
明和 - 明和県営住宅（2021年4月、鹿児島市交通局より本町行き全路線が移譲されました。）


これらの交通網により、明和は市内各地へのアクセスが比較的容易です。

まとめ

明和は、鹿児島市の中心部に近いながらも、自然に囲まれた静かな住宅地です。教育施設や公共施設が整っており、住民にとって住みやすい環境が提供されています。人口減少という課題を抱えつつも、地域社会の維持・発展に向けた取り組みが続けられています。

参考資料

南日本新聞『鹿児島市史Ⅳ』
南日本新聞『鹿児島市史Ⅴ』
角川日本地名大辞典

関連項目

* 明和 (曖昧さ回避)

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