明日の記憶/Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ〜

シングル『明日の記憶/Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ〜』の詳細

嵐が2009年5月27日にリリースした、通算26枚目のシングル『明日の記憶/Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ〜』は、両A面シングルとして注目を集めました。これは、嵐にとって初の試みであり、前作から続く形で発表された作品です。3つの異なる形態でリリースされ、初回限定盤1には「明日の記憶」のPV、初回限定盤2には「Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ〜」のPVが収録されており、通常盤には各曲のオリジナル・カラオケが含まれています。

特筆すべきは、今作にはカップリング曲が一切収録されていない点で、これは2009年時点での11thシングル以来のことです。さらに、U-12向けのステッカージャケットが付いている初回プレス分も発売され、多くのファンの注目を集めました。

「明日の記憶」は、日本テレビ系の土曜ドラマ『ザ・クイズショウ』の主題歌として使われており、宅間孝行が脚本を担当しました。また、最近のシングルで続けてドラマ主題歌を手掛けていたことがあり、その流れを汲んでいます。この曲は、櫻井翔の主演ドラマと響き合う内容になっており、ドラマの雰囲気を引き立てる重要な役割を果たしました。PVの監督は島田大介が担当し、視覚的にも楽しめる仕上がりになっています。

一方の「Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ〜」は、コーセーの「エスプリーク・プレシャス」のCMソングとしても知られ、リリース前にはTBS系『うたばん』にてパフォーマンスが披露されました。CMは2009年初頭から放送されていたため、リスナーには既におなじみの曲となっていたことでしょう。振り付けは屋良朝幸が担当し、PVは幕張メッセという特別な場所で撮影されています。この曲もPV制作において須永秀明が手掛けたことで、嵐のブランド力をさらに高める要因となりました。

シングルのリリース日には、同じ日程で松本潤主演のTBS系ドラマ『スマイル』の主題歌も放送され、音楽ファンの耳に強い印象を残しました。

売上とチャート成績

発売前日の2009年5月26日には、オリコンデイリーシングルチャートで約23.0万枚の推定売上を記録、初登場での1位に輝きました。2009年6月8日付の週間シングルチャートでも初登場1位を獲得し、これで嵐は15作連続で1位を獲得。在籍するアーティストのシングルとしては、非常に記録的な成功を治めました。初動売上は約50.2万枚に達し、累計売上は62万枚を超え、嵐にとっての前作に引き続き大きな数字を達成しました。これは、同一アーティストによるシングルの初動売上が2作連続で50万枚を突破した、7年7か月ぶりの快挙ともなりました。

2009年度のオリコン上半期シングルチャートでも約55.6万枚を売り上げ、前作「Believe/曇りのち、快晴|Believe_曇りのち、快晴」に続いて2位にランクインしました。この成果は、1988年の光GENJI以来21年ぶりのことで、音楽界に与えた影響も大きかったと言えます。さらに、2009年10月にはダブル・プラチナとしてゴールド等認定が行われました。

収録曲リスト

CD

• - 通常盤・初回限定盤1（オリジナル・カラオケは通常盤のみ収録）

- 明日の記憶 [4:59]
- Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ〜 [4:02]
- 明日の記憶（オリジナル・カラオケ）
- Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ〜（オリジナル・カラオケ）

• - 初回限定盤2

- Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ〜
- 明日の記憶

DVD

• - 初回限定盤1

- 「明日の記憶」ビデオ・クリップ

• - 初回限定盤2

- 「Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ〜」ビデオ・クリップ

このシングルは『5×10 All the BEST! 1999-2009』および『5×20 All the BEST!! 1999-2019』にも収録されています。シングルに込められたメッセージや楽曲の魅力は時を経ても色あせることなく、多くのリスナーの心に残り続けています。

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