明日はどこから (アルバム)

松たか子、8年ぶりのオリジナルアルバム『明日はどこから』

2017年12月6日、松たか子の10枚目のオリジナルアルバム『明日はどこから』がリリースされました。前作『Time for music』から実に8年ぶりとなるオリジナルアルバムで、歌手デビュー20周年という節目の年に発表された、メモリアルな作品と言えるでしょう。

今作『明日はどこから』は、松たか子自身が「詞も曲も一緒にお願いできる」と信頼を寄せるミュージシャン達に楽曲提供を依頼するという、新たな試みから制作されました。その結果、バラエティ豊かな楽曲群が揃い、松たか子の幅広い音楽性を堪能できる作品となっています。

アルバムの聴きどころ

全12曲中、特に注目すべき楽曲をいくつかご紹介します。

まず、アルバムタイトルにもなっているNHK連続テレビ小説『わろてんか』の主題歌「明日はどこから」は、松たか子自身が作詞・作曲を手掛けた力作です。22枚目のシングルとしてもリリースされたこの曲は、ドラマの世界観を見事に表現した、感動的なバラードです。

ドラマ『カルテット』の主題歌「おとなの掟」は、椎名林檎による作詞・作曲。ドラマに出演した松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平の4人によるスペシャルユニット「Doughnuts Hole」として、2017年2月7日に先行配信されました。アルバムには、同曲に加え、Maki Maki名義のボーカルバージョンとカラオケバージョンも収録されています。

さらに、細野晴臣の1975年の名曲「三時の子守歌」のカヴァーも収録。松たか子ならではの解釈で、新たな魅力を引き出した一曲です。

その他にも、CMソングとして使用された「笑顔をみせて」、映画『嘘を愛する女』の主題歌「つなぐもの」、そして2010年のツアーで披露された「奇跡のオト」など、バラエティに富んだ楽曲が収録されています。「つなぐもの」は、デビュー曲「明日、春が来たら」の作詞家である坂元裕二が再び作詞を担当しており、20周年という節目にふさわしい、感慨深い作品となっています。

参加ミュージシャン

編曲は主に佐橋佳幸が担当していますが、椎名林檎、斎藤ネコ、山本拓夫など、錚々たるミュージシャンが参加し、楽曲に深みと彩りを加えています。それぞれのミュージシャンの個性が、松たか子の歌声と見事に融合し、聴く者を魅了する作品に仕上がっています。

まとめ

『明日はどこから』は、松たか子自身の音楽性と、豪華なミュージシャン陣の協働によって生まれた、珠玉のオリジナルアルバムです。デビュー20周年という節目にふさわしく、彼女のこれまでの軌跡と、未来への展望を感じさせる、感動的な作品となっています。様々な楽曲を通して、松たか子の新たな魅力を発見できる、必聴のアルバムと言えるでしょう。

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