明治プロビオヨーグルトLG21

明治プロビオヨーグルトLG21：ロングセラーヨーグルトの歩み

明治プロビオヨーグルトLG21は、明治（旧・明治乳業）が販売する人気ヨーグルトです。その特徴は、何と言ってもLG21乳酸菌にあります。この乳酸菌は、胃がんの原因菌として知られるヘリコバクター・ピロリ菌（ピロリ菌）の活動を抑制する効果があると確認されており、健康志向の高い消費者に支持されています。

商品名は「プロバイオティクス」を略した「プロビオ」から来ています。明治では、ヨーグルト製品に使用する乳酸菌の種類を商品名に含める傾向があり、LG21乳酸菌はその代表格と言えるでしょう。ピロリ菌の病原性発見でノーベル賞を受賞した研究者をCMに起用したことも話題となりました。

現在、LG21は店頭販売用と宅配専用の2種類のラインで販売されています。店頭用は、プレーン、低脂肪、砂糖ゼロ、脂肪ゼロアロエなどのハードタイプ4種類と、プレーン、低糖・低カロリーのドリンクタイプ2種類の計6種類が展開されています。一方、宅配専用は、ハードタイプとドリンクタイプの2種類で、独自の「EX製法」によるじっくり発酵で、まろやかな味わいを追求しています。

「明治プロビオヨーグルト」という名称は、当初LG21のみでしたが、2015年3月に「明治ヨーグルトR-1」を「明治プロビオヨーグルトR-1」に、翌月には「明治プロビオヨーグルトPA-3」を発売したことで、現在ではこれらのブランドを含むシリーズ名となりました。これは、明治が「プロビオヨーグルト」というブランドを確立し、多様な商品展開を行う戦略の一環と言えるでしょう。

沿革：進化を続けるLG21

LG21は2000年3月にハードタイプのプレーン味から販売が開始されました。その後、ドリンクタイプや宅配専用製品が追加され、ラインナップは着実に拡大してきました。

2000年3月: ハードタイプ（プレーン）販売開始
2004年2月: ハードタイプに「甘さ控えめ」を追加
2006年3月: ハードタイプの「甘さ控えめ」を「低脂肪」に変更
2008年3月: 価格改定（6円値上げ）、ハードタイプに「アロエ」「まろやか」、ドリンクタイプに「低糖・低カロリー」を追加
2008年10月: ハードタイプに「砂糖0」を追加
2009年3月: 内容量変更（ハードタイプ120g→112g、ドリンクタイプ120ml→112ml、宅配専用ハードタイプ90g→85g）、「アロエ脂肪0」を追加
2009年9月: 新ブランドロゴへ変更
2011年4月: ドリンクタイプに「アロエ」を追加、明治乳業が株式会社明治に社名変更
2016年3月: 初のリニューアル。パッケージデザイン変更、一部製品の成分改良
2022年7月: 文字商標登録

広告：著名人を起用した積極的なプロモーション

LG21は、長年にわたり数多くの著名人をCMに起用することで、ブランド認知度を高めてきました。ダンカン、竹中直人、ビートたけし、小田和正、堤真一、市村正親、薬師丸ひろ子、宮崎あおい、トータス松本、片桐仁、坂口瑛美など、幅広い世代に支持されるタレントを起用することで、商品の魅力を効果的に伝えてきました。

まとめ：健康志向とブランド戦略の成功例

明治プロビオヨーグルトLG21は、健康を意識した商品開発、積極的な広告展開、そしてブランド戦略の成功によって、長年にわたって愛され続けるロングセラー商品となりました。今後も、消費者のニーズを捉えた商品開発と、魅力的なプロモーションを通じて、さらなる発展が期待されます。

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