明治大学体育会ゴルフ部

明治大学体育会ゴルフ部

明治大学体育会に所属するゴルフ部です。正式名称は明治大学体育会ゴルフ部（めいじだいがく たいいくかい ごるふぶ、英: Meiji University Golf Club）といい、関東学生ゴルフ連盟にも加盟しています。

設立と歴史

同部は1930年、「明治大学ゴルフ倶楽部」として産声を上げました。その創設には、当時の明大総長であった春日井薫氏が中心的な役割を果たしました。創設から間もない1935年には、日本のゴルフ界において、日本ゴルフ協会、関西ゴルフ連盟に次ぐ長い歴史を誇る関東学生ゴルフ連盟の設立に、中心的役割を担った発起校の一つとして名を連ねています。

部員構成と活動方針

明治大学体育会ゴルフ部の大きな特徴は、その多様な部員構成にあります。スポーツ推薦による入部者はわずかであり、部員の大多数は一般入試を経て入学した学生で構成されています。さらに特筆すべきは、部員全体の3分の1以上が、大学に入ってから初めて本格的にゴルフ競技を始めた初心者であるという点です。これは、経験の有無に関わらず、ゴルフに情熱を持つ多くの学生に門戸を開き、育成していくという同部の姿勢を示しています。経験豊富な選手と初心者が互いに学び合い、切磋琢磨する環境が整っています。

長年の活動を通じて、同部はゴルフ界や社会の様々な分野で活躍する多くの人材を輩出してきました。日本で初めて学士としてプロとなったゴルファーをはじめ、数々のプロゴルファー、企業のトップを務める実業家、教育者など、多岐にわたるOB・OGがいます。

近年の活動

近年の活動も積極的に行われています。2019年には、世界のトッププロであるタイガー・ウッズ氏が明治大学和泉キャンパスを訪問し、同年に全国女子大学ゴルフ対抗戦で優勝を果たした女子部のメンバーと交流する貴重なイベントが実現しました。

また、大学ゴルフ界の新たな動きにも対応しており、2021年に設立された全日本大学ゴルフスーパーリーグ（UGSL）にも参画しています。

さらに、2023年からは、より国際的な舞台での活動を強化しています。日本ゴルフ協会、アメリカ大使館、タイ国政府観光庁などが後援する国際学生ゴルフ大会、「パンパシフィック大学ゴルフ スーパーリーグ」に参加。この大会は将来的に世界的な学生ゴルフ大会へと発展することも検討されており、アメリカ、タイ、中国、韓国といった環太平洋地域の大学チームとの競技を通じて、国際的な経験を積んでいます。

主な出身者（一部）

同部からは、日本のゴルフ界や実業界などで貢献する多くの著名人が輩出されています。その一部を以下に挙げます。

久保田瑞穂: 第1回関東アマチュア選手権優勝者、「日本ゴルフ100年顕彰」顕彰者。
関根宏一: 明大ゴルフ部監督、鷹之台カンツリー倶楽部代表、日本ゴルフ協会理事。
小室秀夫: 日本学生選手権2連覇、厚木国際カントリー倶楽部代表。
奥津弘之: 日本初の学士プロゴルファー。
河合利樹: 明大ゴルフ部副主将、東京エレクトロン株式会社代表取締役社長。
小澤昭博: 明大ゴルフ部主将、讀賣テレビ放送アナウンス部部長。
深堀圭一郎: 日本ゴルフツアー機構副会長、プロゴルフ選手協会会長として活躍したプロゴルファー。日本プロゴルフ選手権優勝。
久保谷健一: 日本プロゴルフ選手権、日本オープンで優勝経験を持つプロゴルファー。
薗田峻輔: 大学生として初めて全英オープンに出場するなど、若くして活躍したプロゴルファー。
櫻井勝之: 日本アマチュアゴルフ選手権、日本学生ゴルフ選手権の優勝者。

これらの人物以外にも、多数の優れた人材が明治大学体育会ゴルフ部から巣立っています。長年の歴史と伝統を持ちながらも、多様なバックグラウンドを持つ学生を受け入れ、国内外での競技機会を通じて、未来を担う人材を育成し続けている部活動です。

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