明石市立文化博物館

明石市立文化博物館

明石市立文化博物館は、兵庫県明石市にある博物館で、1991年に開館しました。この施設は、明石の歴史をさまざまなテーマで紹介しており、多彩な企画展を通して訪れる人々に地域の文化を体験させています。

博物館の常設展では、明石の歴史を8つの主要テーマに沿って展示しています。特に毎年開催される「発掘された明石の歴史展」では、明石の墓や祭祀をテーマに、市内の遺跡から出土した貴重な遺物が展示されています。この企画展には、地域住民のボランティアグループ「ふるさと漫歩」が積極的に関与しており、地域の歴史に対する関心を高めています。

さらに、春と秋、新春には特別展が行われ、明石に関連する作家を紹介する「郷土作家シリーズ」や、若い世代の社会科教育に資する「くらしのうつりかわり展」を通じて、様々な視点から地域資源を学ぶ機会を提供しています。また、体験学習室では、歴史的な衣服や鎧を試着することができ、訪問者が直接その文化に触れられる場を作り出しています。

博物館は、地上2階建てで、明石駅から北東に位置する高台にあります。南側から訪れる際には、城のように聳え立つ建物の姿が目を引きます。この場所は、地域の文化的な拠点として、多くの人々に親しまれています。博物館は、日本博物館協会や兵庫県博物館協会、全国歴史民俗系博物館協議会などに加盟しており、信頼できる文化・教育機関としての地位を確立しています。さらに、ひょうごっ子ココロンカードやのびのびパスポートの対象施設として、地域住民の利用促進にも努めています。

2007年度からは明石市による指定管理者制度が導入され、管理運営が乃村工藝社とNTTファシリティーズの共同事業体に委託されましたが、2010年度からは神戸新聞事業社、神戸新聞地域創造、NHKプラネット近畿総支社の共同事業体に変更されています。このように、博物館は訪れる人々に対するサービスを向上させるための新たな取り組みを進めています。具体的には、開館時間の延長や特別展覧会期間中の託児サービス、年間パスポートの発行、利用者の会員化などが挙げられます。また、博物館の所蔵する技術や資料を活かした映像アーカイブスのデータ公開も期待されています。

施設概要

施設名: 明石市立文化博物館
建設年月: 1991年（平成3年）2月
構造: 鉄筋コンクリート造（地階1階・地上2階）、レストラン棟は鉄骨造
敷地面積: 6,608.67m²
建築面積: 2,160.03m²
延床面積: 5,039.27m²

主な展示内容

• - 常設展示

- 明石のあけぼの
- 大昔の明石
- 畿内への入り口・明石
- 明石の焼き物
- 明石の農業
- 明石の漁業
- 明石城と城下町
- 歴史を語る明石

特徴的な展示物

• - 200万年前に生息した「アカシゾウ」の実物大模型
• - 明石原人の腰骨の複製（現物は戦火で失われた）
• - 飛鳥時代の鴟尾
• - 平安時代・鎌倉時代の魚住焼
• - 明石城主の鎧
• - 江戸時代の明石焼など

博物館では、兵庫県や明石市に指定された文化財も展示されており、地域の歴史的価値を感じ取ることができます。開館時間は9時30分から18時30分で、毎週月曜日が休館日です。アクセスは、JR西日本明石駅及び山陽電鉄明石駅から徒歩400mで、石段を登った先に位置しています。このように、明石市立文化博物館は地域文化の発信源として、訪れる全ての人々に貴重な体験を提供し続けています。

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