星の観察館満天星

星の観察館「満天星」

石川県鳳珠郡能登町にある「星の観察館 満天星」は、天体観測とプラネタリウム体験ができる施設です。能登町柳田植物公園に隣接し、自然豊かな環境の中で星空を観測できます。

施設概要

満天星は、石川県内最大の望遠鏡を備えた天文台と、プラネタリウムを併設しています。プラネタリウムには、五藤光学研究所製の光学式PANDORAとデジタル式VertuariumXが導入されており、リアルな星空を再現します。

天文台には、60cm反射望遠鏡、15cm屈折望遠鏡、10cm屈折望遠鏡が設置されており、本格的な天体観測が可能です。また、満天星で発見された小惑星の写真も展示されており、天文学習の場としても活用されています。

館内にはパソコンで星の勉強ができる設備や、星に関する書籍が揃った図書館、星をモチーフにしたグッズを販売するショップも併設されています。

貸切プラネタリウム

満天星では、特別な体験ができる貸切プラネタリウムを提供しています。2種類のプログラムから選択できます。

プライベートプラネタリウム: 30分間プラネタリウムを貸し切り、誕生日の星空や南半球の星空など、希望に合わせたプログラムをカスタマイズできます。プラネタリウム内での記念撮影も可能です。
プラネタリウムの星空を撮影しよう!!: 50分間プラネタリウムを貸し切り、美しい星空を撮影できます。館内のカメラを使用できるほか、自身のカメラを持ち込むことも可能です。

満天星で発見された小惑星

満天星では、以下の4つの小惑星が発見されています。これらの小惑星は、いずれも直径が十数キロメートル程度と考えられています。

(20625) Noto
発見日: 1999年10月9日
命名登録日: 2001年5月9日
公転周期: 5.04年
満天星で最初に登録された小惑星で、能登半島にちなんで命名されました。また、アメリカの天文学者パーシバル・ローウェルの旅行記「NOTO-能登・人に知られる日本の辺境」にも由来します。
(49702) Koikeda
発見日: 1999年11月4日
命名登録日: 2003年5月1日
公転周期: 3.51年
金沢で長年、石川県の天文教育普及に貢献した小池田忠蔵・洋子夫妻の功績を称え、命名されました。
(73782) Yanagida
発見日: 1994年10月15日
命名登録日: 2004年9月29日
公転周期: 4.23年
満天星が位置する旧柳田村（現能登町）にちなんで命名されました。
(91890) Kiriko Matsuri
発見日: 1999年11月4日
命名登録日: 2006年2月23日
公転周期: 5.18年
町村合併の年に命名権を得た際、町内から名前を募集した結果、祭りにちなんだ提案が多かったため、「きりこ祭り」と命名されました。

熟睡プラ寝たリウム

満天星は、日本プラ寝たリウム学会が主催する「熟睡プラ寝たリウム」の開催館の一つです。このイベントは、プラネタリウム上映中に睡眠を促すもので、参加者は寝具を持ち込んだり、リラックスできる環境で星空を眺めながら眠ることができます。眠らなかった人には「完徹証明書」、眠った人には「熟睡証明書」が贈られます。

満天星は、2012年に明石市立天文科学館（兵庫県明石市）、パレットおおさき（宮城県大崎市）、リナシティかのや（鹿児島県鹿屋市）とともに第2回熟睡プラ寝たリウムを開催しました。

脚注

[1] 参考資料

関連項目

地名に由来する小惑星の一覧

外部リンク

星の観察館「満天星」公式サイト
星の観察館「満天星」公式X(旧Twitter)
星の観察館「満天星」公式Facebook
星の観察館「満天星」公式Instagram
日本プラ寝たリウム学会

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