星川あかり

星川 あかり（ほしかわ あかり）

1998年6月28日生まれ、埼玉県朝霞市出身の元女子プロ野球選手。ポジションは内野手で、右投げ右打ち。血液型はA型。京都外大西高等学校で硬式野球部に所属し、卒業後、女子プロ野球の道に進んだ。

経歴

アマチュア時代

野球との関わりは、朝霞市立朝霞第五小学校に在学していた時期に始まる。この頃、地元の少年野球チーム「若松ブルーウィングス」に所属し、基本的な技術を習得。さらに、選抜チームである「西武ライオンズJr.」の一員としてもプレーするなど、早い時期からレベルの高い環境で経験を積んだ。小学校を卒業後、家族と共に静岡県浜松市西区（現在の浜松市中央区）へ転居。浜松市立神久呂中学校では、硬式野球クラブチーム「浜松ボーイズ」で野球に打ち込んだ。中学時代も内野手としてチームに貢献し、高校野球へとステップアップした。

女子プロ野球時代

高校を卒業後、2017年に当時の日本女子プロ野球リーグに加入し、「レイア」に入団。プロ選手としてのキャリアをスタートさせた。ルーキーイヤーの翌年、2018年には「京都フローラ」へ移籍。新しい環境でプレーを続けた。2019年からは「愛知ディオーネ」に移籍し、この球団で2年間プレーした。愛知ディオーネでの2019年シーズンは、打撃面で特に顕著な成績を残し、キャリアハイと言える活躍を見せた年となった。しかし、女子プロ野球リーグの運営体制変更などもあり、星川選手は2020年シーズン限りでリーグを退団することを決断。同年12月16日に自身の口から発表を行った。

女子プロ野球退団後

女子プロ野球リーグを離れた後も、選手としての活動を続けることを選択した。2021年1月1日、新たな活動の場として、女子硬式野球クラブチーム「淡路BRAVEOCEANS」（兵庫県淡路島を拠点とする）への入団を公表。このチームで数シーズンにわたりプレーを続け、高いレベルでの実戦経験を積んだ。そして、2024年11月29日、日本のプロ野球球団、阪神タイガースが運営する女子硬式野球クラブチーム「阪神タイガース Women」に、2025年シーズンから入団することが正式に発表された。これにより、再び注目を集める舞台でプレーする機会を得ることになった。

主な記録とタイトル

女子プロ野球リーグ在籍期間中に、いくつかの記念すべき記録を樹立し、個人の実力が認められるタイトルも獲得している。特に2019年シーズンは、打者として突出した成績を残した。

初出場: 2017年8月20日、対京都フローラ戦において、3番・三塁手として先発メンバーに名を連ね、プロデビューを果たした。
初安打: プロ初出場の翌日、2017年8月21日の兵庫ディオーネ戦、3回表の打席で相手投手・泉由有樹からレフト方向へ安打を放ち、プロ初安打を記録した。
初本塁打: 愛知ディオーネ移籍後の2019年4月13日に行われた埼玉アストライア戦、1回表に埼玉アストライアの投手・磯崎由加里からライト方向へ放った2ランホームランが、プロ入り後初のホームランとなった。
タイトル: 女子プロ野球時代の2019年シーズンに以下のタイトルを獲得している。
最高出塁率: リーグ内で最も高い出塁率を記録。これは、四球を選ぶ能力や打率の高さなど、総合的な打撃力が評価されたものである。
ベストナイン: 同年、三塁手部門でベストナインに選出された。これは、シーズンを通じてそのポジションで最も優れた攻守の成績を残した選手に贈られる栄誉である。

背番号の変遷

プロ入り後の背番号は、所属チームの変更に伴い変化している。

34: レイアに所属していた2017年シーズンに着用した背番号。
6: 2018年に京都フローラへ移籍して以降、愛知ディオーネ、淡路BRAVEOCEANSと継続して使用している番号。2025年からプレーする阪神タイガース Womenでも、この番号を使用することが予想される。

人物

内野手として、特に三塁守備では安定したフィールディングを見せる。打撃面では、シュアなバッティングと選球眼が持ち味であり、高出塁率を記録する巧打者である。2019年にはタイトルを獲得するなど、その打撃力はリーグでもトップクラスと評価された。初本塁打が示すように、長打力も秘めている。野球選手としての活動に加え、自身の公式X（旧Twitter）アカウントやInstagramアカウントを通じて、ファンに向けて積極的に情報発信を行っている。

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