星空のディスタンス

星空のディスタンス

「星空のディスタンス」は、1984年にリリースされたALFEEの17枚目のシングルです。この楽曲は、発売当初のジャケットに「星空のディスタンス」という日本語表記に加えて、「UNDER THE STARRY SKY」という英語表記があり、多様なメディアで異なる表記が使用されてきました。特に、1991年のAmerican Music Awardsにおいては「THE DISTANCE」と記されたことが印象的です。

音楽的背景

この曲は、デビュー当時の1974年に作られた曲で、ALFEEがライヴハウスで活動していた時代から存在していました。当時はギターインストゥルメンタルでの演奏が行われ、高見沢俊彦が作曲を担当しました。前作の「メリーアン」のヒットを受けて、彼は「絶対に売れる曲」を目指し、何度も楽曲を練り直したと言われています。桜井賢がリードボーカルを務めており、さらにはALFEEのアルバム『THE RENAISSANCE』には、新たにアウトロが追加されたロングバージョンも収録されています。

「星空のディスタンス」は、コンサートでも頻繁に演奏される定番の一曲で、特にアンコールで披露されることが多いです。この時、アルバムのロングバージョンのサビから始まるパターンが一般的です。さらに、この曲は2019年には習志野市立習志野高等学校の野球部によって応援歌として使用され、メンバーは感謝の気持ちを込めて飲み物を差し入れしたとのエピソードもあります。

単独の公演への影響

2020年には、新型コロナウイルスの流行の影響を受け、無観客の配信イベント「夏の夢」でアカペラ部分を一部変更した『抗コロナ編』として演奏されました。この特別バージョンは、後にシングル『Joker -眠らない街-』のボーナストラックとして収録された他、同年の「2020 FNS歌謡祭」でも披露されています。

チャート成績

このシングルは、52.4万枚を売り上げ、1980年代のALFEEのシングルの中で最も売上が高い作品となっています。オリコンチャートでは1984年2月9日に6位で初登場し、その後3月15日には1位にランクインしました。約3ヶ月にわたってランクインを続け、特に「星型の桐タンス」が話題となったことも記憶に留まるところです。

収録曲と共演者

「星空のディスタンス」の収録曲には、同じく高見沢が作詞・作曲した「DOWNTOWN STREET」も含まれており、その最後には坂崎によるユーモラスなセリフが絡むことで親しみを感じさせています。また、様々なアルバム収録とともに、ALFEEの歴史に名を刻む楽曲となっています。

文化への影響

この曲は、コンサートだけでなく、さまざまなグッズやイベントのテーマとしても使用されてきました。例えば、夏のイベントでは「星空のチーズケーキ」や「燃え上がれ！愛のオムレット」などの関連商品がリリースされ、視覚的にも楽しませてくれています。さらに、2020年のイルミネーションイベントでは、「星空のDistance〜人を想う距離〜」と名付けられ、COVID-19の影響下でも人々が楽しめる形で企画されました。

「星空のディスタンス」は、ただの楽曲を超えて、ALFEEの音楽とともに人々の心に長く残る存在感を放つ一曲と言えるでしょう。

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