THE RENAISSANCE

ALFEEのアルバム『THE RENAISSANCE』

1984年7月5日にリリースされた『THE RENAISSANCE』は、ALFEEの8枚目となるスタジオアルバムです。本作はバンドの音楽スタイルや個性を色濃く反映した作品で、特に人気の高い楽曲が多数収録されています。アルバムには、シングル「星空のディスタンス」と「STARSHIP -光を求めて-」のほか、カップリング曲「愛の鼓動」を含む全10曲が収められています。

アルバムの特徴

このアルバムには、特に高見沢俊彦がリードヴォーカルを担当した「孤独の美学」が収録されていますが、実際は桜井賢が歌う予定でした。この曲が持つ独特のメロディと歌詞は、多くのファンの心を掴んで離しません。また、4曲目の「二人のSEASON」は、2011年に発売されたシングル『Let It Go』のハードロックバージョンが収録されています。

さらに、5曲目の「星空のディスタンス」は、アウトロにサビのアカペラが追加されたロングバージョンとして楽しめる一曲で、ライヴパフォーマンスでもこのアカペラ部分が冒頭に付けられることが多いです。6曲目「GATE OF HEAVEN」は必聴です。曲の長さが8分を超え、異なるパートでリード・ヴォーカルが誰かによって入れ替わる構成になっており、ALFEEの壮大な音楽的表現が楽しめます。

7曲目「鋼鉄の巨人」は、前作に収録された「ジェネレーション・ダイナマイト」に引き続きスピード・メタルの楽曲であり、今でもライヴで頻繁に演奏されている人気曲です。この曲は2023年に発表されたベストアルバム『SINGLE CONNECTION & AGR -Metal & Acoustic-』にも「50th Anniversary Ver.」として再録され、その魅力が再確認されています。また、デビュー50周年を祝うトリビュートアルバム『五十年祭』では、SEX MACHINEGUNSによってカバーされ多くのファンの耳に触れました。

再録とセルフカヴァー

「孤独の美学」と「星空のディスタンス」は、2012年にリリースされたセルフカヴァーアルバム『ALFEE GET REQUESTS』でも再録され、これにより新しいアプローチで再び注目を集めました。

クレジットとミュージシャン

このアルバムは、RYO UEMURAとHIROSHI WATANABEのディレクションのもと制作されました。録音とリミックスはKEIZOH SUZUKIが手掛け、そのクオリティは非常に高く評価されています。

参加ミュージシャンには、アルバムの中心メンバーである高見沢俊彦、坂崎幸之助、桜井賢が含まれ、彼らの実力がしっかりと発揮されています。ドラムやキーボードのトラックには、山石敬之、長谷川浩二、井上鑑、山木秀夫などの優れたミュージシャンが参加しており、アルバム全体の音楽的な厚みを一層増しています。

『THE RENAISSANCE』は、ALFEEの音楽的遺産を象徴する重要な作品であり、今聞いてもその魅力は色あせることがありません。ファンにはもちろん、これからALFEEの音楽に触れようとする人々にもぜひお勧めしたい一枚です。

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