星野美香

星野美香：卓球界のレジェンド、選手から指導者へ

星野美香氏（現姓：馬場）は、日本の卓球界を代表する選手として、そして指導者として、その名を刻んできた人物です。1965年7月10日、群馬県利根郡片品村に生まれ、幼少期から卓球に親しみました。小学校3年生で卓球を始め、その才能を開花させていきます。

高校時代から世界へ

中学校時代には全国中学校卓球大会でベスト8入りを果たし、高校では群馬県立前橋東高等学校で頭角を現します。1982年と1983年には全国高等学校総合体育大会で2連覇を達成。そして、高校3年生だった1983年、高校生として初めて世界卓球選手権日本代表に選出されました。東京で開催された世界卓球選手権では、団体戦で決勝に進出し、惜しくも準優勝という結果に終わりましたが、その活躍は大きな注目を集めました。同年、全日本卓球選手権大会女子シングルスで優勝。1949年以来34年ぶりとなる高校生の優勝は、大きな快挙でした。

大学時代と社会人時代

青山学院大学に進学後も活躍は続き、関東学生卓球選手権ではシングルスとダブルスで4連覇、全日本学生卓球選手権でもシングルス4連覇、ダブルス3回優勝という圧倒的な成績を残しました。

1987年に大学卒業と同時に三井銀行に入行。1988年のソウルオリンピックでは日本代表として出場。女子ダブルスではメダル獲得とはなりませんでしたが、4位入賞という結果を残しました。その後も世界卓球選手権や全日本卓球選手権で活躍を続け、1990年には全日本卓球選手権で7度目の優勝を達成しました。1992年のバルセロナオリンピックにも出場するなど、第一線で活躍し続けました。

指導者として

現役引退後は、指導者としての道を歩み始めます。卓球指導やテレビ中継の解説、雑誌へのコラム連載などを通して、卓球界への貢献を続けました。2014年から2015年までは福原愛選手の専属コーチを務め、その手腕を発揮。そして2016年、リオデジャネイロオリンピック後には、女子日本代表監督に就任しました。2017年のアジア選手権では団体で銀メダル、平野美宇選手の女子シングルスで金メダルを獲得するなど、監督としても成功を収めました。2021年9月末に監督を退任した後も、JOCエリートアカデミーの総監督や日本卓球協会強化本部長に就任するなど、卓球界の発展に尽力しています。

主要な戦績

星野美香氏の輝かしい戦績は、以下の通りです。

全日本卓球選手権大会
一般女子シングルス：優勝7回（1983年～1987年：5連覇、1989年、1990年：2連覇）
一般女子ダブルス：優勝1回（1988年、山田道代とのペア）
オリンピック
1988年ソウルオリンピック：女子ダブルス4位（石田清美とのペア）
1992年バルセロナオリンピック：女子シングルス決勝トーナメント1回戦敗退
世界卓球選手権大会
団体2位（1983年、東京大会）
アジア競技大会
女子シングルス3位、女子ダブルス3位、団体3位（1986年、ソウル大会）
全国高等学校総合体育大会
女子シングルス優勝2回（1982年、1983年）
関東学生卓球選手権
女子シングルス、ダブルス4連覇
全日本学生卓球選手権
女子シングルス4連覇、ダブルス3回優勝

星野美香氏は、選手として、そして指導者として、日本卓球界に多大なる貢献をしてきた人物です。その功績は、後世に語り継がれることでしょう。

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