映広

株式会社映広（EIKO）

株式会社映広は、映像制作の分野で広く知られるポストプロダクションで、テレビ番組、映画、CMの映像編集やMA（音声編集など）を手掛けています。会社名は、東映の元社長である大川博氏が「映」の文字に「広がる」という意味を込めて命名したものです。また、俳優の丹波哲郎氏が名誉顧問を務めたことでも知られています。

歴史

映広の歴史は1970年にさかのぼります。当初、東京の練馬区に位置する東映東京撮影所内で有限会社映広音響として設立され、東映生田スタジオの仕上げ作業を担う役割を持っていました。初代社長は、東映東京撮影所録音部の岩田廣一氏です。その後、1989年に株式会社へと改組され、1997年には紀尾井町に移転し、ポスプロスタジオに改装されました。特に2009年には、岩田の娘である大谷美恵子が社長に就任し、岩田は会長に就任しました。この年、個人や団体向けの「自分史VP」の制作事業も開始されました。

映広は2016年にポスプロおよび撮影技術事業を終了し、丸の内に新しい本社を構え、VP制作事業のみを継続します。しかし、2022年にはすべての事業を終了し、長い歴史の幕を閉じました。

会社概要

• - 所在地: 東京都千代田区紀尾井町3-1
• - 役員: 代表取締役会長 : 岩田廣一、取締役社長 : 大谷美恵子、常勤取締役 : 山本逸美、新井英夫、監査役 : 奥田久仁夫

映広には多くの専門スタッフが在籍しており、映像担当の堀口昌幸や西本利彦、録音担当の川田保や山内正秀などがその名を入れています。選曲やMAを担当する山本逸美や関谷行雄も重要なメンバーです。また、映広には数多くの元スタッフが名を連ねており、その多くは業界でのキャリアを積んでいます。

主な制作作品

映広は数多くのテレビシリーズと映画に関与しており、多種多様なジャンルで活躍しています。1970年代から90年代にかけて、特撮番組やドラマ、映画などの制作に携わり、それらの作品には「仮面ライダー」シリーズや「江戸川乱歩シリーズ」などがあります。また、1990年代から2000年代にかけても、「HOTEL」シリーズや「金田一少年の事件簿」、「ごくせん」シリーズなどを手掛け、多くの視聴者に親しまれました。

特に1985年から1996年まで放送された「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」は、バラエティ番組の中でも大ヒットを記録しました。

まとめ

株式会社映広は、映像制作のプロとして多くのヒット作品を世に送り出し、ポストプロダクションの分野での重要な存在であり続けました。創立からの歴史や幅広い作品群は、映広の高い技術力と専門性を示すものです。これからもその影響力は、映像業界の中で息づいていくことでしょう。

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