映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ

『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』は、2019年に公開された日本のアニメーション映画で、サンエックスの人気キャラクターたちを主人公にした冒険物語です。作品はファンワークスによって制作され、アスミック・エースが配給を担当しました。これはサンエックスにとって初のアニメ映画であり、キャッチコピーには「きみも、すみっコ？」や「みんなの知らない、すみっコ物語」といったフレーズが使われていました。

ストーリーの概要

物語の舞台は、すみっコたちがよく訪れる喫茶店。ある日、彼らは地下室で見つけた絵本に吸い込まれてしまいます。気が付くと、彼らは絵本の中の登場人物となり、さまざまな出来事に巻き込まれていきます。特に「ひよこ？」という不思議なキャラクターに出会ったことで、彼らの冒険は始まります。ひよこ？は、自分の正体や仲間を探しているのですが、実際には絵本の落書きでした。すみっコたちはひよこ？を助けるために協力し、絵本の外へと出る方法を模索しますが、ひよこ？は外に出られないことから、手を振り続けます。結局、すみっコたちは絵本の外に戻った際、ひよこ？とその家を絵本に描いてあげることで物語は幕を閉じます。

キャラクターと主題歌

本作には新たに登場するキャラクター、ひよこ？がいます。彼は自身の正体を知りたくて探索を続けます。また、本作の魅力の一つでもある主題歌「冬のこもりうた」は、高橋久美子による作詞、伊藤ゴローによる作曲・編曲で、原田知世が歌唱しています。メロディーは物語のテーマと心温まる雰囲気を表現しています。

公開と反響

本映画は2019年11月8日に約110スクリーンで公開され、上映後すぐに「泣ける映画」として多くの観客の話題を呼びました。それに伴い、アスミック・エースには地方からの問い合わせが相次ぎ、同年の11月末から12月初旬にかけてのセカンド上映が決定しました。加えて、第29回日本映画批評家大賞でアニメーション作品賞を受賞するなど、広く認知される作品となりました。

制作の背景

本作の制作は2018年の夏から始まり、物語やキャラクターの魅力を保ちながら新しい表現を追求するという方針が立てられました。特に「すみっコたちのセリフに声を当ててしまうとファンが違和感を覚える恐れがある」という原作者からの要望を受けて、ナレーションや文字、吹き出しによる表現に集約しました。このアプローチにより、視覚的な演出や感情表現がより際立つ作品に仕上げられました。

反響とコラボレーション企画

映画の公開を記念して、多様なコラボレーション企画も展開されました。例えば、本作のイラストを使った書店イベントやスマートフォンパズルゲームとのコラボ、さらにはタピオカ専門店での限定メニューの展開など、多岐にわたる取り組みが行われました。

舞台化

2024年夏にはすみっコぐらし初の舞台化も予定されています。これは「パペットミュージカル すみっコぐらしとびだす絵本とひみつのコ」というタイトルで、観客が楽しめる生演奏やパペットを使用した演出が盛り込まれる予定です。

おわりに

『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』は、子どもから大人まで楽しめる作品であり、登場するキャラクターたちの魅力と実際の体験を通して、心温まるストーリーが描かれています。公式ウェブサイトや関連書籍、これからの舞台化など、多くの展開に今後も注目が集まります。

もう一度検索