映画ドラえもん のび太の地球交響楽

映画ドラえもん のび太の地球交響楽（シンフォニー）

『映画ドラえもん のび太の地球交響楽（シンフォニー）』は、2024年3月1日に公開された、藤子・F・不二雄原作のSFアニメーション映画です。「映画ドラえもん」シリーズの通算43作目にあたり、アニメ第2作2期シリーズとしては18作目となります。藤子・F・不二雄生誕90周年を記念した作品でもあります。

監督は、過去に『映画ドラえもん のび太の宝島』や『映画ドラえもん のび太の新恐竜』を手掛けた今井一暁。脚本は、テレビアニメ『ドラえもん』の脚本を数多く担当している内海照子が務めます。

あらすじ

リコーダーが苦手なのび太は、音楽の授業をなくそうと「あらかじめ日記」を使うが、世界から音楽そのものが消えてしまう。そんな中、のび太は不思議な少女ミッカと出会い、音楽がエネルギーになる惑星ムシーカの危機を知る。ミッカは、殿堂を復活させるため、のび太たちを「ヴィルトゥオーゾ（音楽家）」として呼び寄せたのだった。

惑星ムシーカは、かつて「ノイズ」と呼ばれる宇宙生命体によって滅ぼされた過去を持つ。ノイズは音楽を嫌い、音楽のある星を襲う。のび太たちは、ミッカや音楽家ロボットたちと共に、殿堂を復活させ、地球に迫るノイズを退けなければならない。

ストーリーのポイント

音楽の力： 本作では、音楽が単なる娯楽ではなく、エネルギーとして世界を救う力になるという設定が描かれています。のび太たちが奏でる音楽は、枯れた大地を蘇らせ、人々の心を癒し、ノイズを退ける力となります。
友情と協力： のび太、ドラえもん、しずか、ジャイアン、スネ夫の5人は、それぞれの得意な楽器を手に、力を合わせて困難に立ち向かいます。互いを信じ、助け合う姿は、観る人に勇気を与えます。
音楽の多様性： クラシック音楽だけでなく、様々なジャンルの音楽が登場します。世界的な歌姫、ストリートミュージシャン、小学校の音楽会など、様々な音楽が物語を彩ります。
オリジナルキャラクター： 惑星ムシーカから来たミッカや、音楽家ロボットのチャペック、ヴェントーなど、個性的なオリジナルキャラクターが登場します。彼らの過去や想いが、物語に深みを与えます。

登場人物

ドラえもん： おなじみの青いネコ型ロボット。今作では指揮者として、のび太たちをまとめます。
野比のび太： リコーダーが苦手な少年。しかし、音楽を通じて成長していきます。
源静香： 優しい心の持ち主。ボンゴを演奏します。
剛田武（ジャイアン）： がさつだが、仲間思い。チューバを演奏します。
骨川スネ夫： お調子者だが、実は繊細。ヴァイオリンを演奏します。
ミッカ： 惑星ムシーカから来た少女。歌声が美しい。
チャペック： ミッカの世話をする音楽家ロボット。作曲家でもあります。
マエストロ・ヴェントー： ファーレの殿堂の総支配人。ムシーカの音楽ロボットのリーダー

映画を彩る音楽

Vaundyが歌う主題歌「タイムパラドックス」は、映画の世界観を表現した、疾走感あふれる楽曲です。また、劇中では、クラシック音楽からオリジナル楽曲まで、様々な音楽が使用されています。服部隆之が手掛けるサウンドトラックも必聴です。

制作の裏側

今井一暁監督は、『のび太の新恐竜』の公開が延期になった頃、コロナ禍で家にいる息子が大声で歌っている姿を見て、本作の構想を練り始めたといいます。音楽をテーマに決めた後は、音楽がエネルギーになる惑星や、音楽を嫌う生命体ノイズといった設定を考案し、『ドラえもん』の世界に音楽を落とし込むことを目指しました。

映画ドラえもんの魅力

『映画ドラえもん』シリーズは、子供から大人まで楽しめる、国民的アニメ映画です。本作も、音楽をテーマに、友情、勇気、希望を描いた、感動的な物語となっています。家族みんなで、映画館で音楽の大冒険を楽しんでみてください。

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